■降圧薬を飲み始めてから体の強い不調に悩まされています。 副作用のせいだと思うのですが、それでも降圧薬は飲み続けなければいけませんか?

【答】

他のいろいろな薬と同様、当然、降圧薬にも副作用を伴う場合があります。 とはいえ、降圧薬は基本的に長期間飲むことを前提として作られているので、それほど怖い副作用はありません。 代表的な5種類の降圧薬に見られる主な副作用は次の通りです。

▼カルシウム拮抗薬
顔のほてり・頭痛・動悸・頻脈・除脈・足のむくみ・歯茎の腫れ

▼ARB
めまい・動悸

▼ACE阻害薬
空咳・発疹・かゆみ・味覚障害

▼β遮断薬
除脈・むくみ・気管支ぜんそくの悪化・脂質異常・高血糖・不眠

▼利尿薬
低カリウム血症・高尿酸血症(痛風)・インポテンツ・脂質異常・高血糖

副作用の現れ方には個人差があり、ほとんど気にならない人もいれば、質問のようにひどく悩まされるほどの症状が現れる人もいます。 強い副作用が現れた場合は、医師に相談の上、降圧薬の種類や量、組み合わせを変えてみるべきでしょう。 間違っても自己判断を中止してはいけません。ひどい副作用に悩まされないためのコツは、薬を飲み始めて体の不調を感じたら、 すぐに主治医に伝えるべきです。そうすれば、薬を注意・変更するなど何らかの対策を取ってくれるはずです。