■医師から朝食後に飲んでいた降圧薬を就寝前に飲むように言われました。なぜですか?

【答】

最近になって、朝の起床後に極端に上がる早朝高血圧や就寝中から起床にかけて血圧の大会状態が続く 夜間高血圧が問題視されています。というのも、早朝高血圧や夜間高血圧の人では、それ以外に高血圧の人に比べて、 脳卒中や心筋梗塞を発症する危険が数倍も高くなることがわかってきたからです。 質問にあるように、朝食後に飲んでいた降圧薬を就寝前に切り替えるのは、こうした怖い早朝高血圧や夜間高血圧を抑えるためです。 つまり、就寝前に降圧薬を飲んでおき就寝中から朝にかけて降圧効果が得られるようにすることで、脳卒中や心筋梗塞の 危険を減らそうというわけです。就寝前に降圧薬を飲む場合、注意したいのが夜間にトイレなどで起きるときです。 降圧薬が効いている状態で布団から立ち上がると、起立性低血圧に陥り、めまいや立ちくらみを起こして思わぬケガをする可能性が あるので十分に注意しましょう。急に布団から立ち上がるのではなく、いったん布団の上に座り、それから十分に足に力を入れて ゆっくり立ち上がってください。