シミ・ソバカスがいつの間にか薄くなる
『ノリ』

ノリには血圧降下作用・コレステロール値低下作用・解毒作用・疲労回復・肝臓障害の改善作用のある「タウリン」、 血栓防止・高血圧予防作用のある 「EPA」などが含まれています。


■新陳代謝を促し、色素沈着を防ぐビタミン類が豊富

ノリ シミ、ソバカスはメラニン色素が沈着して発生します。内的な要因にはストレスが関係しているといわれますが、なんといっても紫外線の影響が大きいのは事実。 紫外線の刺激によりメラニン色素が沈着してできるシミやソバカスは、加齢とともに増えていきます。 特に中年期以降にできたシミやソバカスは、なかなか取れにくいものです。 直射日光を避け、新陳代謝を促すビタミン類などをたくさん摂るように心がけましょう。 ノリにはこういったシミ、ソバカスの発生を抑えるのに効果のあるビタミン類が豊富に含まれています。


■ノリ2枚でウナギのかば焼き1枚分のビタミンA

ノリにはタンパク質もたくさん含まれています。35%というタンパク質含有量は、大豆にほぼ匹敵します。また、ビタミン類も海草類中、トップクラスです。 中でも肌に潤いを与え、沈着色素を防ぐ ビタミンAが多量に含まれているのが特徴で、 ノリ2枚でウナギのかば焼き1櫛分に相当するといわれています。 また、カロテンはニンジンの3倍、 ビタミンCはレモンの2倍、 食物繊維は、ゴボウの7倍も含まれています。 さらに、血行を促して新陳代謝を活発にするほか、色素沈着を予防する ビタミンB1・B2・ 1ビタミンCも豊富に含まれています。 うまみ成分の豊富で、アミノ酸はほかの海草の4~5倍、イノシン酸、グアニル酸も鰹節などの3~5倍も含まれています。


■ ノリの食べ方

▼シミ、ソバカスを取り除くには
ノリ15gを水2カップで半量になるまで煮詰める。1日2回に分けて飲む。

▼シミ、ソバカスを取り除くには
ノリ15gをぬるま湯で戻し、水けを絞り、酢大さじ2(またはレモン汁小さじ1)をかけて食べる。

▼シミ、ソバカスを取り除くには
ノリを粉末にしたもの5gを1日2~3回、ハチミツ大さじ1を加えた白湯で飲む。


■肺炎や甲状腺肥大、頚部リンパ腫、高血圧にも有効

ノリは、水分の代謝を調整したり、甲状腺腫などを治す働きも備えています。 また、血流を正常に保つ作用があるため、血圧を下げたり、 動脈硬化の予防などにも役立ちます。 ノリを水に浸けるとどろりとした状態になります。これはポルフィオシンという食物繊維が含まれているためで、 この食物繊維には抗腫瘍作用、抗菌作用があることが知られています。 民間療法では、産後に母乳の出が悪くなった時の催乳剤としても利用されていました。 ノリにはまた、陸上の植物にはあまり存在しない ビタミン12が多量に含まれています。 ビタミンB12が不足すると体力や精力が衰えたり、 貧血を起こしたりします。 ノリを食べていると夏の炎天下でも暑さがしのげ、体力の消耗を防ぐといわれるのも、このためです。 そのほか、 コレステロール値を減少させ、消化管の潰瘍も治す作用も確認されています。

▼肺炎の初期、葉膿瘍に
ノリ適宜を噛んでそのまま食べる。または、ノリを粉末にしたもの3gを1日2回、ハチミツ適宜を入れた水で薄めて飲む。

▼リンパ腺炎に
ノリ10gを水1カップで半量になるまで煮詰め、1日2回に分けて飲む。または、ノリ20gをスープ2カップで煮て、1日3回に分けて食事ごとに飲む。

▼甲状腺肥大に
ノリ30g、ざく切りの大根500g、ミカンの皮1個分を水3カップで煮詰め、毎日4回に分けて飲む。

▼甲状腺肥大に
ノリ15gを水3カップで半量になるまで煮詰める。または、ノリとコンブ各15gに夏枯草(ウツボグサの花穂)、黄こん(コガネバナの根)各10gを 水3カップで半量になるまで煮詰め、毎日3回に分けて飲む。

▼甲状腺腫、頚部リンパ腫に
ノリ15g~20gと豚肉10gを鶏がらスープ2カップで煮て、食べる。

▼高血圧に
ノリ、カワラケツメイ各15gを水3カップで半量になるまで煮詰め、1日2~3回に分けて飲む。

▼むくみ、足やひざがむくんでしびれるものに
ノリ、車前子(オオバコの種)各15gを水カップで煮て、1日3回に分けて飲む。