■α-リポ酸の働き①「基礎代謝量を高める」

基礎代謝が低下すると太りやすくなる

αリポ酸は細胞内のミトコンドリアにあり、エネルギーが生産される第1から第4までの全ての過程で働き、 エネルギーを生み出すのを助ける役目を果たしています。 つまり、反対にいえば、α-リポ酸が不足すると、ATPが体内に少なくなり、 糖や脂肪の代謝がスムーズに行われなくなって、エネルギーは作られにくくなるのです。 これを代謝の衰えといいます。代謝が衰えれば、基礎代謝量(安静にしていても 消費されるエネルギー量)が低下して、太りやすい体質になってしまいます。


●筋肉量を増やして基礎代謝を高める

ATPは、食べ物から摂り入れられた糖質・脂質・たんぱく質が分解するときに作られますが、 このうち、ATPが生産されるときに最も使われるのが糖質です。 糖質がエネルギーとして使われずに余ると、体内で中性脂肪に変わり、これが脂肪細胞に蓄えられると、 体脂肪となって肥満を招いてしまいます。α-リポ酸が関わっている栄養素はこの糖質。 細胞まで運ばれた糖質を、脂肪細胞に蓄えられないようエネルギーとして使われやすい形に分解させるのです。 α-リポ酸が体内に十分あれば、糖質がどんどん消費されてエネルギーの生産がスムーズになるため、 体内に余分な脂肪がたまることなく太りにくい体に変わっていきます。 若い頃、食べ過ぎてもさほど太らなかったのは、全細胞のα-リポ酸が、糖分をどんどん分解していたからなのです。