■加齢と共に減少するα-リポ酸

分解されない余分な糖が脂肪細胞に蓄積される

α-リポ酸は、60兆個の細胞の中のミトコンドリアの中に存在し、体内で生産することのできる成分ですが、 その生産量がごく微量ということもあり、加齢とともにミトコンドリアの機能が低下するのにつれて、 α-リポ酸も減少する傾向にあります。 20歳前後をピークに、20代後半から減少をたどり、特に30代あたりからは減少の一途をたどります。 つまり、α-リポ酸は、中年で減少する・・・・・
実はこれが中年太りの原因と考えられるのです。
中年太りで体脂肪が増えるのは、食事で摂取した炭水化物、すなわち糖を、 せっせとエネルギーに代えていたα-リポ酸の量が減ることで、体内に、分解されない余分な糖が余リだし、 この余った糖が、脂肪に作り替えられ、内臓や皮下の脂肪細胞に、どんどん貯えられた結果なのです。 そして恐ろしいことに、一度減ってしまったα-リポ酸は、体内では増やすことは殆ど不可能。 身体の外から何かしらの方法を使ってα-リポ酸を補い、中年太りをストップさせるしかないのです。


●α-リポ酸を補うと、中年太りはどうストップするのか?

食事から体内に吸収された糖は、細胞に送られ、まずピルビン酸に変化。ここには、まだα-リポ酸は関わりません。 このピルビン酸が、エネルギーの生産機関である、ミトコンドリアに入ります。ここで待っているのがα-リポ酸。 ピルビン酸を、アセチル CoAという物質に変化させます。 この工程が無いとピルビン酸はエネルギーを生み出すクエン酸回路に入れず、また体脂肪に逆戻り、 クエン酸回路に入ったアセチルCoAは、コエンザイムの働きによってエネルギーATPに作り変えられます。 α-リポ酸があって、コエンザイムの効果もアップされるのです。 減ってしまったα-リポ酸を補うことで、食事で摂った栄養は効率よくエネルギーに変化し、 運動することで体脂肪減少につながるのです。 中年太りをストップさせるには、 α-リポ酸を外から摂取するのが重要なのです。