【質問】時々白目に出血があります

5年くらい前、瞼の痙攣に気付きましたが、疲れのためと思っていました。また、この2~3年、左瞼の開きが右瞼に比べて遅れることがあります。 たまに気付く程度なので、まだ受診はしていません。最も気になるのは、白目の出血です。数か月に1度、両目の白目が真っ赤になります。 見え方に異常はないので、私自身はあまり気になりませんが、周囲の人によく心配されます。 疲れのためだろうと思っていたのですが、受診して調べたほうがよいのでしょうか。
●50歳代・女性


【答】

白目の表面を覆う薄い膜は結膜と呼ばれ、その内側を通る血管が切れて出血した状態を「結膜下出血」といいます。 出血が、白目のところに真っ赤にべったりと広がるので非常に目立ち、心配される方も多いのですが、 脳や他に原因となる病気があるわけではありませんし、視力にも影響ありません。 多くは50歳以上の中高年で、目を酷使した後や睡眠不足、深酒の翌日に起こりやすいともいわれていますし、 寒い日の朝、布団から出て顔を洗って鏡を見ると白目が真っ赤になっていたといって受診される方もよくあります。 咳やくしゃみなどをしたときや、強く目をこすった後に起こることもあります。 出血は数日から1~2週間ほどで自然に引いていくので、特に治療の必要はありません。

繰り返す結膜下出血の原因として、「結膜弛緩症」という病気が関係する場合があります。 この病気では、眼球にくっついていた結膜が年齢とともに眼球から外れ、外れた結膜が瞬きで瞼の裏側に引っかかったり、 引っ張られたりすることで、結膜の裏側の血管に力が及んで出血することがあります。 結膜が眼球から外れることは、加齢により誰の目にも起こりますが、繰り返すなど、さまざまな症状が起こされると、 これは単なる加齢性変化というよりも病気といえます。 結膜弛緩症があると、これ以外にも、涙が出やすかったり、瞬きで違和感があったりという病状を伴うことがあります。 さらに、「ドライアイ」があると、 潤滑油としての涙の働きが悪くなるので、瞬きのときにこすれて出血の頻度が増えたり、 ご質問のように、瞬きのときに引っ掛かり、開きにくかったりすることもあり得ます。

目が開きにくくなる病気には、脳や神経や筋肉の異常で起こる 「眼瞼下垂」「眼瞼痙攣」などがあります。 時々開くのが遅れるという症状は、そういった病気の可能性は低いと思いますが、どの程度かは診察をしてみないとわかりません。 ドライアイには効果のある目薬もありますし、目薬の効かない結膜弛緩症で、何度も出血を繰り返す場合は、 結膜のしわの部分を切り取る手術をすることで出血しにくくすることもできます。 結膜のしわを取る手術は、健康保険が適用され、20~30分間の日帰り手術で治療できます。 積極的な診断や治療をお考えの場合は、一度、眼科を受診されてはいかがでしょうか。

(この答えは、2014年4月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)