網膜色素変性症
『網膜色素変性症』は、難病に指定された遺伝性の病気です。
■症状と特徴
加齢によって網膜が変性し、徐々に視力が失われていく遺伝性の病気です。 乳児のころは症状がなく、思春期から夜盲症や視野狭窄、色覚異常が現れます。 年を取るほど視野狭窄が進み、眼鏡をかけて文字が読めないこともあります。 ただし、病気の進行には個人差があり、70歳代でも通常の視力を保っている人もいます。 厚生労働省による指定難病になっており、治療費の一部が助成されます。
■治療
確立された治療法はありません。対症療法として、遮光眼鏡の使用や進行を遅らせる効果があるとされる ビタミンAなどの内服、循環改善薬の使用などが行われています。 現在、遺伝子治療、網膜移植、人工網膜などの研究が進められています。