■長芋

●中国医学の考え方

伝統医学では「山薬」と呼ばれ、生薬として用いられてきました。 「肺」「脾」「胃」を潤しながらこれらの機能を高め、「腎」を補うため、慢性の下痢や消化不良、慢性の咳などのある人に良いとされます。 また、「腎」を補うことから、免疫機能の低下や更年期障害、老化防止などに勧められます。
「山薬」は、昔から糖尿病のある人の体質改善によいとされてきましたが、近年、長芋のネバネバ成分などが関わっていることが明らかになってきています。


●主な栄養と働き

長芋のネバネバは、水溶性食物繊維のガラクタンやマンナンとタンパク質が結び付いたもので、胃粘膜を保護したり、 血糖値やLDLコレステロール値などの急上昇を抑制する働きがあります。 また、長芋はデンプン分解酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)を含むので、ご飯と合わせると消化がよくなります。