■黒キクラゲ
●中国医学の考え方
黒キクラゲは、「肺」や胃腸を潤して、冬の乾燥から体を守り、空咳やのどの渇きを和らげます。 「血」を巡らせ代謝をよくするため、月経不順や便秘、肥満や生活習慣病のある人などに向きます。 また、黒キクラゲには「血」を補ったり、止血する作用があるとされるため、貧血のある人や各種の出血(鼻血、歯ぐきの出血、不正出血、痔など) があるときにも勧められます。
●主な栄養と働き
黒キクラゲにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDや、便通をよくする食物繊維が豊富です。
また、鉄欠乏性貧血を予防する鉄や、骨の形成を助けるマグネシウムも含みます。
たっぷりの水で少なくとも3時間(スープなどでは1時間程度でもよい)、できれば一晩かけてじっくり戻すのがコツ。
熱湯を使ったり短時間で戻すと、独特の食感が得られません。また、生のキクラゲは必ず加熱してから食べるようにしましょう。