■パプリカ
●中国医学の考え方
唐辛子の仲間で、日本で手に入りやすいのは品種改良で辛みを抑え、甘みを増したものです。 中国医学では「甘味」を補う作用を持つとされます。辛味や香りには「気」を巡らせる作用があり、胃腸の不調で「気」が不足しがちな人や、 ストレスなどで「気」が滞りがちな人に勧められます。パプリカは辛みが弱いので、気の滞りやすいタイプの人は、 辛味や香りの強い香味野菜やハーブを組み合わせるとよいでしょう。
●主な栄養素と働き
パプリカには、コラーゲンの合成を助けて皮膚や骨を健康に保ち、動脈硬化の予防にも勧められるビタミンCが豊富に含まれます。 ビタミンEも豊富で、生理活性が強いα-トコフェロールが含まれ、赤パプリカ100gで、成人の一日に必要なビタミンEの量の6〜7割ほどを摂取できます。 また、赤パプリカに含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変わって免疫の働きを保ったり、目の健康を維持します。 辛味のあるパプリカには、発汗を促し、脂肪の年商を促進するカプサイシンも含まれています。