■サバ

●中国医学の考え方

サバは「気」「血」を補う力が強く、滋養強壮に優れ、また消化吸収もよいとされます。 サバの脂は体を潤し、皮膚や呼吸器を乾燥から守る作用があるので、乾燥しやすい秋によく、特に「肺」が弱い人、喘息などの持病がある人に勧められます。 サバによる食中毒を起こさないために、殺菌・解毒作用があり胃腸を温めて消化吸収を促す、ショウガやシソを加えて料理することが勧められます。


●主な栄養と働き

特に秋サバは、血中脂質のバランスを整え、動脈硬化や脂質異常症を予防する DHAEPAが豊富です。 これらは酸化しやすいため、抗酸化ビタミンが豊富な緑黄色野菜を合わせるとよいでしょう。 サバに多いヒスチジンが酵素によってヒスタミンに変化すると、アレルギー様の食中毒を引き起こします。 また最近、寄生虫のアニサキスによる食中毒も報告されています。 これらを防ぐには、鮮度のよいものを選び、十分に加熱して食べることが重要です。