■キウイ


●腸の健康のために根菜や豆類・乾物を意識して摂る

免疫力を司る器官であり、「健康の要」といわれる腸。加齢とともに腸内では、善玉菌に比べて悪玉菌の比率が高くなる傾向にありますので、 腸内環境を健やかに保つ食生活を心がけることは大切です。 腸内環境を整え、善玉菌の応援をするのは食物繊維オリゴ糖などです。 根菜や豆類、乾物などに多く含まれていて、調理に手間がかかるために敬遠されがちですが、少しずつでも摂るように心がけましょう。


●食物繊維を効率的に摂取できる食材を選ぶ

60代の方々は、野菜や果物を積極的に摂っていても、食物繊維量は目標量に達していないのが現状です。 食物繊維には海藻などに含まれる糖質の吸収を穏やかにするといわれる水溶性食物繊維、豆類やゴボウなどに含まれる便のカサを増す不溶性食物繊維の2種類があり、 両方をバランスよく摂るとよいでしょう。その点、おススメの食材がキウイです。 キウイ1個にバナナ約3個分の食物繊維が含まれるうえ、水溶性、不溶性の食物繊維の両方を含みます。


●キウイはカロリーが低くて栄養素充足率が高い

キウイは1個(約100g)60カロリー未満とカロリーが低く、満足感もあるので食べ過ぎ防止に繋がります。 中高年層は消化吸収力が弱まり、代謝力が落ちているため、カロリーは低く、栄養面で充実した「栄養充足率の高い食材」を選ぶことは、健康面で重要です。 ビタミンC、ビタミンE、葉酸なども含むキウイはその条件を満たしています。腸を働かせるには、朝ご飯を毎日決まった時間に食べることも大切です。 私は、ヨーグルトにキウイ、ゆで小豆などの豆を添え、カロテンを含む抹茶をかけて食べています。毎日、「快腸」です。


●1日2個のキウイを習慣に

夜ご飯には、一汁三菜の和食の食後にキウイをデザートとして食べるか、副菜にキウイ1個を使うのもお勧めです。 食物繊維が加わると、血糖値の上昇が穏やかになる傾向があり、ビタミンCも自然に摂れます。 中高年層の健康維持に欠かせないのが骨や筋肉などの素になるタンパク質です。 キウイはアクチニジンというタンパク質分解酵素を含むため、主菜となる肉や魚の消化を助けます。 キウイの自然な甘みと穏やかな酸味は肉や魚介類に合いますので、ぜひお試しを。 キウイは生のままでも美味しく、調理も簡単で、横に半分に切れば、皮をむかずにスプーンで食べられます。 キウイは1日2個食べると栄養面で充実します。