■豆腐
●中国医学の考え方
豆腐には「生津(ショウシン:水分や体液を生じさせて体を潤わせる)」作用があるため、肌が乾燥しやすい人や高齢者、母乳の出にくい女性などに勧められます。 また、「清熱解毒(体を冷やし、炎症を鎮める)」作用があるため、暑がりな人や更年期障害でホットフラッシュのある人、 ニキビが出やすい人などにも向きます。 豆腐は消化がよいので、夏バテの時(特に子供)や発熱後に、脱水の状態を改善するのにも役立ちます。
●主な栄養と働き
豆腐は大豆から作られ、良質な植物性タンパク質を含みます。大豆そのものは食物繊維が多く消化はそれほどよくありませんが、 豆腐は食物繊維を除いた豆乳を固めたものなので、消化がよいのが特徴です。 このほか、骨の材料となるカルシウムや、女性ホルモンに似た働きで更年期障害を緩和したり、骨粗鬆症の予防につながる大豆イソフラボン、 脂質代謝を改善する大豆サポニンなどを含みます。