■膠原病・自己免疫疾患と目の症状

「シェーグレン症候群」や「ベーチェット病」などで起こる

膠原病・自己免疫疾患の中には目の症状を伴うものがあります。

▼シェーグレン症候群
膠原病の一種で、涙腺や唾液腺に炎症が生じる病気です。涙の分泌量が減り、目の表面が乾燥する 「ドライアイ」が起こります。 一般的なドライアイに比べ、症状が強いのが特徴です。40~50歳代の女性に多く見られます。

▼ベーチェット病、サルコイドーシス、原田病
この3つは、免疫機能の異常によって起こる病気で、目においては「ぶどう膜炎」を引き起こします。 ぶどう膜とは、脈絡膜、毛様体、虹彩の総称です。主な症状として、「目のかゆみや充血、目のかすみ、視力低下」 などが挙げられます。

■バセドウ病

「複視」が起きやすく「眼球突出」が見られることも

「バセドウ病」は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、全身に様々な症状が現れる病気です。 目においては、筋肉が腫れて眼球運動が障害されるため、物が二重に見える「複視」が起きやすくなります。 時には、眼球が突出することもあります。複視は甲状腺機能が正常に戻ってから起こりやすいので、 バセドウ病の治療中から、目にも病気を気を配ることが大切です。