視力回復法「オサート療法」

視力回復法オサート療法」について述べます。


■オサート療法

視力回復の治療の1つにオサートという治療法があります。 専用のコンタクトレンズをつけて夜眠り、朝外すだけというもので、 これを繰り返すだけで視力を回復させる治療法です。

本来、目は網膜のところで焦点が合うことで見えているのですが、近視や遠視の人はピントが合う位置が網膜からずれてしまいます。 つまり、網膜に焦点を合わせれば見えるようになります。その焦点を矯正するのがメガネやコンタクトレンズ。 オサートは、コンタクトレンズを夜装用することによって角膜の形を眼鏡のような形に変えていく治療法です。 角膜の形を矯正して視力を回復させるのです。

通常のコンタクトレンズは、角膜の形に沿ったカーブですが、オサートのレンズは特殊な形をしています。 角膜に当たる部分の中央にへこみがほとんどなく、角膜を押すような形になっています。 このレンズをつけて眠ることで角膜をへこませるのです。 すると、角膜がメガネのレンズのような形になり、視力が矯正されます。

レンズの凹凸を変えることで遠視や老眼にも対応できます。 ハードコンタクトレンズですから、もともとコンタクトレンズがもっている危険性はあります。 長時間の装用や、不衛生なレンズの扱いをすると感染症のリスクがあるので、注意が必要です。 正しく使用すれば、視力に悩む人にとって大きな助けになるかもしれません。 アメリカで30年ほど前に開発され、最近、日本でも知られるようになってきました。 ただし、装用をやめると視力が元に戻る(悪くなる)こともあり、まだよくわかっていないところも多い治療法です。 現在のところ(2015年2月)保険適用外なので、レンズ代は両眼で40万円前後かかります。