■カボチャ
●中国医学の考え方
カボチャは体を温め、「脾」「胃」の働きを高める作用があります。 冷房の効いた部屋で長時間過ごしたり、冷たい飲食物を多く摂ったりすることが多く、冷えによる胃腸の不調を招きやすい夏には、特に適している野菜です。 また、中国医学では、カボチャは糖尿病のある人の体質改善に良いとされています。 カボチャの種を乾燥させた「南瓜仁」という漢方薬は、駆虫薬(虫下し)や咳止めに使われていました。
●主な栄養と働き
カボチャのオレンジ色の色素は、β-カロテンなどのカロテノイド。 これらは体内でビタミンAに変わり、目や皮膚、粘膜の健康を維持し、免疫の働きを保ちます。 また、細胞の酸化を防いだり、血流をよくするビタミンEの含有量は野菜の中でもトップクラスです。 抗酸化作用やコラーゲンの合成を助けるビタミンCも含みます。