胃・十二指腸潰瘍に効く食品『キャベツ』

キャベツには、胃壁保護作用・消化器潰瘍改善作用のある「ビタミンU」、 解毒作用・抗癌作用・免疫力強化作用のある「インドール」、血栓予防作用のある「アリルイソチオシアネート」、 抗酸化作用・抗癌作用のある「フラボノイド」が含まれています。


■キャベツはなぜ、トンカツにつきものなのか

キャベツ キャベツの故郷は、実は地中海沿岸。古代エジプトの時代から存在しており、薬になると信じられて、甘く煮たものが食後のデザートとしてもてはやされました。 日本には18世紀、オランダ人によって長崎に伝えられました。当時はオランダ菜と呼ばれ、もっぱら観賞用でした。 野菜用として栽培されるようになったのは真幕末の頃。 そして昭和初期、コロッケやトンカツといったハイカラな料理の横に添えられるようになってから市民権を得ました。 せん切りのキャベツとトンカツの組み合わせ、一見偶然にも思えるこの取り合わせは、栄養学的にとても理にかなっています。 というのも、キャベツはトンカツの消化をよくする働きがあるからです。 現代では、煮て食べても、生で食べても、炒めて食べてもおいしい野菜として日本の食生活に根付いています。 キャベツは普段から積極的に食卓にのせたい健康野菜の筆頭です。


■抗潰瘍ビタミンが、傷ついた粘膜を修復

キャベツはさまざまなビタミンを含んでいますが、特に豊富なのが ビタミンCです。 キャベツの葉大1枚(100g)を食べるだけで、1日に必要なビタミンCの約70%が補給できるほどです。 さらに、注目されるのはビタミンUの存在です。ビタミンUは抗潰瘍ビタミンと呼ばれ、胃壁や十二指腸壁の傷ついた粘膜を修復し、潰瘍を治す効果があります。 特に、この働きは秋キャベツよりも春キャベツの方が優れています。 ただし、ビタミンUは熱に弱く、さらにその効果を引き出すには1日500g以上のキャベツが必要です。 そのためにはジュースを使った方法が最も効果的です。そして止血効果のあるビタミンKが潰瘍による出血の予防や治療に役立ちます。 その他、吸収率のよいカルシウムもたくさん含まれているので、 骨を強化する補助食品としても最適です。


■胃・十二指腸潰瘍に、キャベツを使った調理法

▼胃の痛みに
キャベツ100gを3cm角に切り、塩少々を振り、小1時間置いて搾り、梅酢少々をかけて食べる。

▼潰瘍患部の治療促進に
キャベツ1/2個(500g)をミキサーにかけ、空腹時に飲む。

▼胃部が張って痛いときに
キャベツ500gに塩少々を加え、水で煮る。毎日2回に分けて食べる。

▼十二指腸潰瘍に
キャベツをジュースにしたもの1~1.5カップを温めて、朝夕2回、食前に飲む。

▼胃・十二指腸潰瘍の痛みを和らげ、潰瘍面の回復促進に
キャベツ500gをミキサーにかけ、湯煎で温めた蜂蜜大さじ2を加え、1日3回、1ヵ月を目途として飲む。

■結腸癌になる確率が1/3に減少

最近の研究によれば、キャベツを筆頭とするアブラナ科の野菜には、抗癌物質が多く含まれていることが明らかになっています。 特にキャベツには、免疫力を高め、抗体の産出を促進する作用、 放射線に対する抵抗力を増す作用がることがわかってきました。週に1回、キャベツを食べていた人の結腸癌になる確率は、 食べていない人の1/3だったという研究報告もあります。

▼癌の予防に
キャベツ150gを目安に、煮ものにして毎日のように食べる。

▼胃癌、大腸癌の予防に
キャベツの甘酢漬け100~150gを、1日1回、毎日食べる。

▼日中でも眠くなり、すぐにウトウトしてしまう場合に
キャベツの葉120gと種10gを水またはスープ少々と一緒に煮る。毎日食べる。

▼老化、老化によるボケ防止に
タマネギ1/2個(70g)をみじん切りにしてサラダ油小さじ1で炒め、合いびき肉250gを混ぜて俵型の肉団子を4個作り、 それぞれキャベツの葉大1枚で包む。ロールキャベツを浸るくらいの和風スープで煮て食べる(4人分)。

▼吹き出物、肌荒れに
3cm角に切ったキャベツ150g分とスイートコーン(粒)50gをゴマ油小さじ2で炒め、頻繁に食べるようにする。