熱を下げる、発熱に打ち勝つ食品『卵』

『卵』には、肝機能強化作用、脳細胞の活性化、認知症予防効果のある レシチン、 活性酸素除去作用、抗癌作用のある ルテインが含まれています。


■「卵」「玉子」どちらが正しい?

卵 あなたはタマゴを漢字で書くときに、「卵」「玉子」どちらを使いますか。 「卵」はボラの卵巣、つまりカラスミからかたどった象形文字。 主に魚の卵をを指すときに使われます。 「玉子」は、その形態から来た当て字、魂の入ったものに由来するといわれますが、主に鶏のタマゴに限って使われるようです。 『日本書紀』や中国の古書には鶏子という表現で鶏のタマゴを現しています。 古語では「カヒコ」。現在の中国では鶏のタマゴのことは「蛋」で、と鶏卵という成語は存在しないといわれています。


■絶妙の栄養バランス、発熱を抑える食品の代表

卵はタンパク価100を誇り、人体にとって理想的なアミノ酸組成を持っています。 特に大豆に比べ、多量のメチオニンを含み、 肝機能障害や増毛に効果があります。 また、タンパク質の代謝を助ける ビタミンB2は肉類の3倍あり、消化効率が97~98%と高いのも特徴です。 卵黄は、体に必要な脂肪を豊富に含んでいます。 中でもレシチンなどのリン脂質は、 脳や神経の構成成分として重要な物質で、補給が十分に行われると知能の向上や記憶力の増進、 さらにボケ(認知症)などの老化防止にも役立ちます。 卵には全身の骨、筋肉、血液、体液などの不足を補う働きがあります。 特に卵黄は血液の補給や体液の調整機能に優れ、発熱や、発熱に伴う痙攣や意識混濁、体力が衰弱して起こる喀血の予防にも役立ちます。 卵白には滋潤作用があり、発熱などによるのどの痛みや突きあげてくるような咳にも有効です。 さらに外用すれば、炎症を取り除き、耳下腺炎や扁桃炎などの腫れを抑えます。 このように卵は優れた滋養強壮食品なので、気力、体力の充実が期待できます。 最近では、レシチンにも注目が集まっています。 レシチンにはコリンという成分があり、このコリンは脳を活性化させ、 アルツハイマー病の予防にも繋がることがわかりました。 また、コリンは血圧を低下させる働きもあり、脂肪肝などの予防にも役立ちます。


■発熱に打ち勝つ、卵を使った調理法

▼発熱、発熱性疾患後、のどの痛みや微熱が続くものに
卵1個に氷砂糖適宜を加え、熱湯を注いで飲む。1日2回、5~7日間続ける。

▼夕方から夜にかけての発熱、動悸、不眠を伴う発熱に
地黄(アカヤジオウの乾燥根)、百合根(乾燥させたユリ根)各12gを水3カップで半量になるまで煮詰める。 これを濾した液に卵2個を加え、よくかき混ぜて、1日1回飲む。1~3週間続ける。

▼発熱し、咳、痰が止まらないものに
砂糖小さじ1~2を水1カップで溶かし、一度沸騰させる。少し冷ましてから溶き卵1個を入れ、おろしショウガ少々を加える。 朝晩2回飲む。

▼夜中の急な子供の発熱に
水1カップと氷砂糖120gを煮詰めた白蜜を、少し冷ましてから卵2個を加え、よくかき混ぜて、ゆっくりと飲ませる。


■神経不安からくる動悸、不眠にも有効

その他、卵は病後の体力回復に効果があります。特に、病後の衰弱、栄養不足、血液が不足して起こるめまい、目のかすみに有効です。 また、体力が衰えることによるイライラ、起こりやすいなどの神経症状を鎮めます。 息苦しさや動悸、不眠に対しても有効です。

▼神経不安からくる動悸、不眠に
地黄、麦門冬(ジャノヒゲの根)、百合根各6gを水1.5カップで半量になるまで煮詰め、濾す。 少し冷ました後、卵1個を入れ、かき混ぜる。1日2回飲む。1~3週間続ける。

▼不整脈に
卵黄油1ミリリットルを1日2回飲む。

▼心臓の痛みに
卵1個に酢大さじ2を加えてよく混ぜ、卵が半熟になるくらいまで温めて飲む(1日2~3回)。

▼胃酸過多、胃・十二指腸潰瘍に
卵の殻を乾煎りし、粉末にする。1日2~3回、毎食前に3gずつ白湯で飲む。

▼下痢気味で腹痛があるのに、下らないときに・・・
みりん180ミリリットルを弱火で半量に煮詰め、少し冷ました後、卵1個を加え、よくかき混ぜてから飲む。 1~2時間後に効果が現れる。