二日酔いを解消する食品『シジミ』

シジミには、肝障害の修復作用がある「メチオニン・ システイン」、 コレステロール値低下作用・胆汁分泌促進作用・肝機能強化作用のある 「タウリン」、 コレステロール値低下作用のある「グリコーゲン」、肝機能強化作用のある「オクタデセン酸」が含まれています。


■「土用シジミは腹薬」

シジミ シジミのその名前の由来は、殻に「ちぢみ」のようなシワがあり、それがシジミになったといわれています。 夏のシジミ(土用シジミ)より、寒シジミのほうが味覚的にはよいとされています。 しかし、「土用シジミは腹薬」といわれるほど、夏に食べるシジミには夏バテを防止し、衰えた体力を回復させるパワーがあり、古くから親しまれてきました。 この他にも、高血圧、低血圧などの血圧異常を調整する作用、 体内に溜まったニコチンなどを排出する作用が知られています。


■タウリンが肝臓の解毒作用を活発にする

シジミは小さな貝ですが、栄養学的にはハマグリなどの比較的大きな貝類よりも優れており、特にタンパク質が良質な点が魅力です。 また、シジミに含まれているオチアミン、タウリン などの成分がコレステロールと結びついて、 胆汁の分泌を促し、肝臓の解毒作用を活発にし、肝臓の働きそのものを強化します。 二日酔いは、肝臓で処理しきれなかったアルコールが、アセトアルデヒドという有害物質に変化して血液中に残ることによって起こります。 シジミはこの有害物質を解毒します。 さらに愛媛大学の研究グループによって、シジミに含まれるオクタデセン酸をはじめとする各種油性成分が、肝臓の代謝を促進することも解明されました。 また、肝機能障害によって発症する黄疸にも有効です。 これはシジミに含まれている多量のアミノ酸が ビタミンB12との相乗効果で肝臓の活性化を促すからです。 シジミにはカルシウム、リン、 ビタミンB2・B12などが豊富です。 鉄は貧血に効き目を発揮し、ビタミンB12は造血作用に優れています。


■二日酔いの不快な症状に、シジミを使った調理法

▼二日酔い、急性の黄疸型肝炎に
インチンコウ(カワラヨモギの幼苗を乾燥させたもの)30g、シジミ(むき身)100gを水4カップで半量になるまで煮詰める。 1日2~3回に分けて温めて飲む。

▼二日酔い、アルコール性肝炎に
シジミ(むき身)100gと刻みショウガ少々に水2カップを加え、七分目まで煮詰める。 1日1~2回に分けて、スープとともにシジミの身も食べる。1ヵ月続けると効果がある。

▼二日酔いに
鍋にコンブ5cmとシジミ(殻付き)125g、水1.5カップを中火で煮立たせる。 シジミの殻が完全に開いたら、氷を入れた大きめのボウルに鍋ごと移し、みそ大さじ1.5を溶かして冷や汁にする。 キュウリ1/2本をせん切りにして冷や汁に入れ、1日2回食べる。

■糖尿病の初期症状にも効果的

シジミは、全身に熱感があって、冷たい飲み物を欲しがる糖尿病の人の初期症状、 体力の衰え、寝汗、抜け毛、白髪の予防、下肢の痺れ、熱を伴った膝や脛の腫れなどの改善にも有効です。 また、カルシウムをはじめ各種ミネラルも豊富で、肌荒れやシミを防ぎます。 さらに、母乳の出が悪い人にも最適。産後の栄養補給、貧血、百日咳の治療にも役立ちます。

▼貧血に
シジミ(殻付き)250gを水3カップで半量になるまで煮詰める。 1日2回に分けて温めて飲む。食中毒にかかったときの解毒にも有効。

▼喉の渇きなど、糖尿病の初期症状に
戻したコンブ100g、シジミ(むき身)200gを細かく刻み、水4カップを加えて弱火で煮詰める。 塩少々で味を調え、ごま油少々を回しかける。普段から食べるように心がける。

▼寝汗、体力減退に
シジミ(むき身)50gとざく切りにしたニラ125gをサラダ油大さじ1/2で一気に弱火で炒め、醤油などで味を調える。 1日2回食べ、5日間続けると効果があるといわれる。

▼抜け毛、白髪の予防に
ネギ少々、ニンニク1かけをゴマ油少々で炒め、いったん火からおろして、シジミ(むき身)80gを入れて、 浸るくらいの日本酒を加える。落し蓋をして再び火にかけ、シジミに火が通ったところで醤油少々を加え、味を調える。