猛暑による夏バテを解消する食品『ゴーヤ』

ゴーヤには、血糖値上昇抑制作用のあるカランチン・ククルビタシン、 整腸作用・コレステロール値低下作用・抗癌作用のある食物繊維、 糖尿病予防作用・高血圧予防作用・整腸作用・コレステロール値低下作用のあるペクチンが含まれています。


■注目される、血糖値の降下作用

ウリ科の一年生のつる性植物であるゴーヤは、乳白色から濃い緑色で、表面はイボのような細かい突起で覆われている夏野菜です。 主な産地は沖縄、宮崎、大分などで、特に沖縄では郷土料理に欠かすことのできない食材となっています。 ニガウリという別名でもわかる通り、独特の苦みを持ち、常食する地方は限られていましたが、優れた栄養価が知られるようになり、 最近では全国のスーパーで見かけるほどポピュラーな野菜になりました。 ゴーヤはカロテンが豊富で、癌予防や目の健康維持に効果があります。 また、カリウムなどのミネラルも含み、 血圧を下げるのに有効ですが、最も注目されているのは、果実と種子の血糖値降下作用です。 実験では、糖尿病を発症させたマウスにゴーヤの抽出エキスを与えたところ、マウスの血糖値が著しく降下したことが認められています。 この実験から、ゴーヤの果実と種子には、糖分を分解し、過剰な糖分を体内でエネルギーに変える作用があることがわかりました。 ただし、その成分については、少しずつ解明が進んでいますが、全体像はまだ掴めていないというのが現状です。


【主な栄養成分(過食部100gあたり)】

カリウム・・・・・・260mg
マグネシウム・・・・14mg
β-カロテン・・・・0.2mg
ビタミンK・・・・・41μg
ビタミン・・・・・・76mg


■ビタミンCが多く、夏バテ予防に有効

ゴーヤは、ウリ科の中でもビタミンC の含有量が豊富なことで知られています。その量は、同じ仲間のキュウリの約10倍、レモンの約3倍も多く含まれ、疲労回復や夏バテに効果があります。 昔から沖縄などの暑い地方で好んで食べられているのは、猛暑で失う体力を補う効果があることを知っていたからなのです。 体を冷やす効果もあり、熱射病などにも有効ですが、過度に体が冷えないように注意しましょう。 また、ゴーヤのビタミンCは加熱しても損失が少ないのが特徴です。ただし、調理に時間をかけ過ぎるのは禁物です。 沖縄料理の基本は強火で短時間。ビタミンCをはじめ、栄養素を効果的に摂取するためには、中華鍋をしっかり温め、1分程度で仕上げることがポイントです。 代表的なゴーヤチャンプルーを作る場合は、他の食材から先に炒め、最後にゴーヤを加えてさっと炒めます。 苦みがあるため敬遠されますが、中にある種とワタをスプーンなどで取り除けば、苦さはかなり軽減します。 苦みを和らげるために塩揉みすることもあるようですが、この方法では水分が失われてかえって苦みが増してしまいます。 苦みを抑えるには、薄く切って水にさらしたり、茹でたり、炒めたりするのが最も良い方法です。 ただし、この苦みの中に、ゴーヤ特有の成分が含まれています。 その中でもカランチンやククルビタシンは、新陳代謝の異常な亢進によって生じる体内の余分な熱や血糖値の異常な上昇を抑制する働きが報告されています。 また、モモルデシンには抗癌作用や、血糖値を下げる効果があるといわれています。 ゴーヤの効果を生かすためには、苦みを残すことです。


■夏バテに、ゴーヤを使った調理法

漢方医学では暑さに当たって発熱したり、目が充血する場合に手軽に用いています。

▼暑気あたりで熱が出た場合に
ゴーヤ1本のわたと種子を取り、薄切りしたものに、茶葉30gを混ぜ、日陰で2~3日干す。 適量を急須に入れ、熱湯でお茶代わりに飲む。

▼暑さ負けによる疲労の回復に
たれにつけた豚薄切り肉を2~3mm厚さに切ったゴーヤで挟み、小麦粉を軽くつけ、180度の揚げ油で揚げる。 暑さで消耗したエネルギーを補給する豚肉を加えることで、ゴーヤの暑さを冷ます働きがより際立ちます。

■下痢、胃痛、糖尿病などにも効果が

▼下痢が止まらない場合に
ゴーヤ1本をミキサーにかけジュースにし、適量のお湯で薄めながら飲む。

▼差し込むような胃の痛みに
ゴーヤをからからになるまで遠火で焼き、粉末にしたものを1回3g服用する。

▼糖尿病の改善に
ゴーヤ250gを薄切りにし、水5カップを加え、弱火で30分煮詰める。1日数回、200mLずつ飲む。

▼インポテンツの改善に
ゴーヤ1本分のわたを煮込んで食べる。