湿疹を治し、アレルギー体質を根本から改善する食品
『ジャガイモ』

ジャガイモには、抗酸化作用・老化予防作用・抗癌作用のあるクロロゲン酸(ポリフェノール)、 免疫力強化作用のあるフィチン酸、抗酸化作用・抗癌作用のあるフラボノイドが含まれています。 また、ジャガイモは、湿疹を治し、アレルギー体質を根本から改善する食品です。 さらに、胃が張ってムカムカしたり、舌に白い苔が生えたり、腸の具合が悪くて下痢を繰り返すといった症状に良く効きます。


■なぜジャガイモ、なぜ馬鈴薯?

ジャガイモはなぜ、ジャガイモと呼ばれるのでしょうか。 ジャガイモは、江戸時代初期にオランダ船によってもたらされましたが、その船が荷積みをした港が「ジャガタラ」だったからという説があります。 またジャガイモの別名「馬鈴薯」は、マレー半島からやってくることが多かったので、馬来が馬鈴に変化したという説。 また、この芋の形が馬につける鈴に似ていたことから馬鈴薯と呼ばれたという説があります。


■ビタミンCとカリウムがアレルギー性の湿疹に

ジャガイモの主成分は炭水化物ですが、 ビタミンB群のB1とナイアシンのほか、 ビタミンCなどがたくさん含まれています。 特に、ジャガイモのビタミンCはデンプン質で保護されていて、加熱しても壊れないのが特徴です。 このビタミンCの持つ優れた抗酸化作用により、湿疹などのアレルギー性皮膚炎に効果があります。 アレルギー性の喘息にも有効で、単に症状を治すだけでなく、アレルギー体質そのものを改善するのが魅力です。 また、カリウムも豊富で、 ジャガイモは「カリウムの王様」といわれるほどです。 ジャガイモはさらに、体を強化して抵抗力を高めます。特に胃腸の機能を高めるのに際立った効果を発揮するので、疲れがなかなか取れない、 食欲がない、何もする気が起こらないといった全身倦怠の症状に有効です。 さらに、胃腸の炎症を抑える働きもあり、胃が張ってムカムカしたり、舌に白い苔が生えたり、腸の具合が悪くて下痢を繰り返すといった症状に良く効きます。


■アレルギーに、ジャガイモを使った調理法

▼ただれを起こした湿疹に
ジャガイモの皮をドロドロになるまで潰し、リント布(ネルでできた布)に塗って患部に貼る。

▼患部が腫れて熱を持った湿疹に
ジャガイモをすり下ろしてドロドロにしたものをリント布に塗り、患部に貼る。1日数回、乾燥したら取り換える。

▼湿疹体質の改善に
皮ごと下茹でしたジャガイモ100gは皮をむいて細切りにし、細かく切った菜の花100gと一緒にサラダ油小さじ2で強火で炒め、塩、コショウ各少々で味を調える。 薄味にするのがポイント。

▼頑固な皮膚炎や湿疹に
ジャガイモ300gとタマネギ1/2個(100g)を薄切りにして炒め、湯1カップ、固形スープの素1個を加え、弱火で20~25分煮込む。 このスープをミキサーにかけ、ポタージュ状にする。1日3回に分け、温めて食べる。

■膀胱炎、扁桃炎、やけど、胃・十二指腸潰瘍に

ジャガイモの主成分は炭水化物ですが、味がたんぱくなことからほとんどの野菜と相性がよく、工夫次第では毎日食卓に上らせることができる野菜の一つです。 ジャガイモ自体は、他の芋類に比べてカロリーが低いので、油でいためたり、揚げたりしなければ肥満を気にする必要はなく、安心して使うことができます。 先ほども述べましたが、ジャガイモにはたくさんのカリウムが含まれています。カリウムは塩分を尿と一緒に体外へ排出し、 高血圧を予防します。 その他、 腎臓病膀胱炎などで利尿薬を使っている人の治療効果も高めます。 最近になって、ジャガイモには免疫力を強化する作用があることがわかってきました。 現代医学でも、強力な抗ウィルス作用を持つプロテアーゼ阻害薬や、癌に繋がる細胞の突然変異を予防するクロロゲン酸の存在が確かめられ、 その効果が期待されています。

▼扁桃炎に
ジャガイモ200g(1個分)をおろし器ですりおろし、酢少々と併せてドロドロにしたものを患部に貼る。

▼火傷に
ジャガイモを潰し、ドロドロにしたものを患部に貼る。

▼胃・十二指腸潰瘍と、その痛みに
ジャガイモ200gをすり下ろす。蜂蜜大さじ1を加えて密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存する(1週間くらいは保存可能)。 毎朝、大さじ1~2を食前に飲む。15~20日間続けると効果が現れる。