夏バテを撃退する食品『ミョウガ』

ミョウガには、 鎮静作用・消化促進作用のあるα-ピネン(精油成分)、抗菌作用・抗ウィルス作用・抗炎症作用のあるカンフェン、 抗菌作用・強壮作用・鎮静作用・鎮痛作用のあるゲラニオールが含まれています。


■ミョウガを食べると物忘れが激しくなる?

ミョウガはミョウガ科の多年草で、初夏にはミョウガ竹と称する若茎が、夏から秋にかけては根茎から出る花苞のミョウガの子(ミョウガ)が食べられています。 そのさわやかな香りと苦みは、特に食欲が減退しがちな夏の暑い時期には、欠かせない薬味として珍重されています。 よく、ミョウガを食べると物忘れをするといわれていますが、これはもちろん迷信です。 釈迦の弟子のひとりに、槃特(はんどく)という人がいて、自分の名前さえも覚えていられないほど物忘れが激しかったといいます。 名札を付けて生活していたほどだった程だったのですが、この槃特が死んだ後、墓地の脇にミョウガが生えてきたことからこの俗説は生まれたといわれています。 しかし、それどころか、ミョウガにはα-ピネンなどの精油成分が含まれており、この成分は大脳皮質を軽く刺激し、 ボーっとした頭をシャキッとさせる作用があります。


■熱を冷まし、解毒する、夏バテには欠かせない薬味

ミョウガは、特に夏にはもってこいの野菜です。熱を冷まし、解毒を促進するので、夏バテには効果的です。 また、口内炎ができたり、夏風邪で喉が痛くて声が出にくいとき、腫れ物ができて痛いときなどには、ミョウガの搾り汁でうがいをすると緩和します。 さらに、延髄を活性化させ、発汗、呼吸、血液循環など、生命維持に欠くことのできない機能を促す作用があるといわれています。 そのほか、腰痛肩こりリウマチ、 神経痛などには、患部にそのまま貼れば血流を促進し、痛みを和らげてくれます。 また、入浴剤として用いるのも有効です。お湯にα-ピネンなどの精油成分が溶け込むと同時に、水蒸気に含まれた有効成分も取り入れることができます。 その結果、体全体の血管が拡張して、痛みが和らぎ、コリや疲れが解消します。 ミョウガの根は、腫れにも効きます。時にはミョウガの葉も煎じてお風呂に入れて腰湯をすると効果があるといわれています。


■夏バテ撃退に、ミョウガを使った調理法

▼夏バテ、食欲不振、疲労回復に
豆腐1/2丁にミョウガの薄切り2切れ分をのせて食べる。

▼夏風邪による口内炎、舌炎に
ミョウガの根25gを水2カップと酒1カップで半量になるまで煮詰める。 1日3~5回に分けて、口に含んでブクブクとうがいをする。ただし、液は飲みこまずに捨てること。

▼夏バテによる咽喉炎、扁桃炎、声がれに
ミョウガ100gをつぶして汁を取り、同量の紹興酒を加える。 1日に数回うがいをする。ただし、液は飲みこまずに捨てる。

■月経不順や更年期障害、月経痛ほか、冷えからくる女性の腰痛や腹痛にも効果的

ミョウガの、ホルモンバランスを整える作用も見逃せません。ミョウガの薬理作用は、「血を活かし、経を整える」といわれ、 月経不順や更年期障害、月経痛や女性の冷え性、冷えからくる腰痛や腹痛にも有効です。 秋のミョウガは味、香りとともに特に優れています。小さめで身のしまっているものが良品です。 ミョウガはアクが強い野菜ですが、長時間水にさらすとせっかくの香りが抜け、薬効も半減してしまいます。 適量をうまく使えば、アクは気にしなくてよいでしょう。

▼月経痛、女性の冷え性からくる腰痛、腹痛に
乾燥させたミョウガ15~20gを水2カップで半量になるまで煮詰め、痛いときに飲む。

▼小児の百日咳に
ミョウガ3個と黒砂糖15gを水1.5カップで半量になるまで煮詰め、1日2~3回に分けて飲む。

▼打撲傷の治療に
ミョウガの根25~50gを水2カップで半量になるまで煮詰め、1日3回に分けて飲む。

▼胃痛に
縦に割いたミョウガ150~200gを砂糖適量を加え、水5カップで半量になるまで煮詰める。1日数回に分けて飲む。

▼肩こり、腰痛、神経痛、リウマチに
粗く刻んで陰干ししたミョウガを2~3握りほどお風呂に入れると体全体の血管が拡張され、痛みが和らぎ、コリや疲れが取れる。