超睡眠法第1章『ピークシフトで脳をマネジメントする』⑥帰宅
■帰りの電車内では眠ってはいけない
◆パソコン用メガネで過剰な光を遮断する
出勤時に電車内で眠るのは、夜の睡眠にさして影響を及ぼしません。 しかし、帰りの電車内で寝るのは、夜の睡眠に支障を来してしまいます。 疲れがたまっていたり、仕事で夜遅くなる生活が続くと、どうしても電車内で眠ってしまいがちです。 つい眠って下りる駅を過ぎてしまい、疲れがどっと出るという話をうかがううこともしばしばです。 電車内で眠ることは深部体温のリズムが後ろにずれることにも繋がります。 その結果、夜の睡眠が浅くなり、疲れが取れないまま朝を迎え、また疲れて電車で眠り…こんな悪循環に陥ってしまうのです。 また、夕方の電車に乗るとき、立っている位置から照明が近いので、強い光を受けてメラトニンが減ってしまいがちです。 こうなると夜帰ってからの寝つきが悪くなるので、速やかに眠りたいならパソコン用メガネを使いましょう。 本来はパソコンやスマートフォンを見続けて生じる目の疲れを軽減するために使うものですが、 光を過剰に目に入れないので、入眠効果を高めるのにも役立ちます。
◆新幹線の照明の明るさが睡眠リズムに支障を来す
新幹線を使う人は、夜の睡眠を見据えた行動をとる必要があります。
出張で新幹線を利用して帰宅した時、夜眠れなくなっている経験はないでしょうか?
「いつもと違う経験をした、出張先で話し過ぎたせいで脳が興奮している」
「新幹線の車内で寝すぎてしまった」
寝付けない理由はさまざまですが、実は新幹線の車内の証明にも、夜眠れなくなるメカニズムが潜んでいます。
新幹線は、最低でも1時間は乗る人がほとんどです。そのため必然的に長時間照明に当たり続けるので、
メラトニンが減って帰宅後の眠りが浅くなってしまうのです。
ちなみに、飛行機移動だと、新幹線よりも夜の寝つきがよくなるという話をよく聞きます。
というのも飛行機は航行中、必ずどこかで照明を落とす時間帯があります。
そのため、メラトニンの減少をある程度防ぐことができ、夜の睡眠へとつながるのです。
ちょっとした移動にも、質の高い睡眠を実現するために工夫できることがあります。
【新幹線移動での夜の寝つきが悪くなる!?】
新幹線は長時間乗り続けることが多いので、ついウトウトしがち。 けれども照明が明るい新幹線の車内で寝ると、夜の寝つきが悪くなってしまいます。 パソコン用メガネを使うなどして、睡眠の質を向上させましょう。