食道裂孔ヘルニア

逆流性食道炎を引き起こす


■症状と特徴

胃の一部あるいはすべてが、食道を通すために横隔膜に空いている穴(裂孔)の上に滑り出た状態をいいます。 横隔膜による締め付けが緩むため逆流性食道炎が起こりやすく、 胸焼け、上腹部の膨満感、胸のつかえ感、嚥下障害、胸骨後部の圧迫感、胸痛などがあります。


■原因

先天的なものと、肥満、喘息、妊娠などが原因で腹腔内圧力が高まり起こるものがあります。 高齢者では、加齢により食道裂孔が緩くなった場合や背骨が曲がっている場合に起こりやすくなります。


■治療

軽症の場合は治療を行う必要はありません。逆流性食道炎などの症状が起こっているときは、薬物を使った治療や手術を行います。