ウコン

ウコン』には、春にピンクの花を咲かせる「春ウコン(キョウオウ)」と、 秋に白い花を咲かせる「秋ウコン(ウッチン)」「紫ウコン(ガジュツ)」の3種類があります。 ウコンには、肝機能を強化し、胆汁分泌を促進する(利胆)作用や 利尿促進作用があり、胆炎などの肝臓障害に有効な植物です。 沖縄では琉球王朝時代からウコンは「肝臓の妙薬」「長寿の薬」とされ、肝臓病や胃腸病、滋養強壮などの民間薬として煎じてお茶のようにして飲まれ、 弱った肝臓の働きを回復させ、沖縄の暑い夏を乗り切るために用いられてきました。 肝臓病への効果については、クルクミンという黄色の色素成分に、肝機能を改善させる働きがあることがわかっています。 つまり、お酒をたくさん飲む人には最適。ウコンによる肝臓病の臨床報告も多数あります。


■「ウコン」とは?

「ウコン」は、インド、中国南部を原産とするアジア亜熱帯地域原産のショウガ科多年草で、50種類ほどあります。 日本でも沖縄などに自生しており、琉球王朝時代には古代の人々の健康を維持する食用として、また染料として用いられてきました。 多くの種類があるウコンのうち日本産で日本人にもなじみが 深く使われているものが、 春ウコン(キョウオウ)、紫ウコン(ガジュツ)、秋ウコン(ウッチン)の3種類です。 これらは中国医学で言う生薬で、しかも上薬(命を養い、いくら飲んでも 副作用が無い最高の薬)に分類される素晴らしい薬効成分を含んでいます。 クルクミンの含有量としては秋ウコンが一番多く、春ウコンの10倍も多く含まれております。 沖縄では昔から、ウコンは肝臓の妙薬とされ、弱った肝臓の働きを回復させ、沖縄の暑い夏を乗り切るために用いられてきました。

春ウコンは鮮やかな黄色で辛味と苦味があり、秋ウコンはダイダイ色で苦味がありません。 秋ウコンは従来よりカレー粉やたくあんの着色原料などの食品調理用として利用されており、 洋名でターメリックとも呼ばれ、黄色い色素であるクルクミンや精油成分を含んでいます。 春ウコンはより薬用的に用いられます。粉末にして比べてみると、秋ウコンはまさにカレー粉の色で濃い橙色っぽく、 春ウコンはそれより鮮やかな黄色をしています。

ウコンに含まれるクルクミンは、肝機能を強化し、胆汁分泌を促進する(利胆)作用や利尿促進作用があり、 胆炎などの肝臓障害に有効な成分です。 また、殺菌・抗菌作用や抗炎症作用によって胃炎を抑えたり、胃・十二指腸潰瘍の原因とされるピロリ菌の繁殖を防止します。

ウコンは、漢方では理気・活血・止血・退黄の効果があり、胸脇部や腹部の疼痛・乳房の痛み・月経痛・鼻血・吐血・黄疸・胆炎などに用います。 またウコンは、「血中の気薬」といわれ、気滞と同時にお血を改善して疼痛を緩和する働きがあります。 ウコンの主成分「クルクミン」の効能は、他にもセロトニンやアドレナリンといった脳内神経伝達物質を増やす働きをもっています。 鬱の発症がこれらの物質の量と関係していることがすでに解明されています。


●春ウコン(キョウオウ)

春にピンクの花を咲かせる春ウコンは別名「キョウオウ」とも呼ばれ、 古くから沖縄の人々の健康食品として大切に使用されてきました。 春ウコンは、古くから漢方の生薬として用いられ、強い苦味と辛味があり、 クルクミン含有量は、秋ウコンに比べて少ないのですが体内でバランスよく働くのが特徴です。 肝臓をはじめとする内臓機能の強化に役立つとされ、健康の維持・増進などに珍重されてきました。 解毒や殺菌、体質改善など、緩やかに身体機能を回復していきたい方にお勧めです。 クルクミン・シネオール・ターメロン・α-クルクメン・クルクモールなどの老化防止、 胃や血液をきれいにする精油成分が含まれています。 各種ミネラル分、食物繊維などの栄養成分が秋ウコン、紫ウコンなどに比べ多く含まれています。 春ウコンは、解毒や殺菌、体質改善など、緩やかに身体機能を回復していきたい方にお勧めです。

ふつう薬として用いられるのは、春ウコンの根の部分です。これはショウガのかたちに似ており、擦ったり、 刻んだりすると黄色い色素が手につくので、ショウガとの違いはすぐにわかります。 ウコン茶と呼ばれているものも、葉ではなく、根の部分を使っています。 ただ、葉にも体にいい成分は混じっているらしく、お風呂に利用する人もいます。 ちなみに、春ウコンの葉は秋から冬にかけて枯れてしまい、翌年新しい葉を出します。

成長して採取した春ウコンの根は、枝分かれした根をばらばらにし水洗いしたあとに干乾しにします。 これで生薬の春ウコンは完成です。あとは生でかじってもいいし、スライスしたものを煮出してもよいし、 さらに細かく刻んで煎じてもいいでしょう。外用薬として使うときは、生のものを擦りおろして患部に当てたりします。 ただ、一般の人に生の春ウコンは入手も難しく継続使用も手間がかかります。 今では、春ウコンの粉末をはじめ、顆粒状のもの、ウコン茶など、数々の製品が市販されています。 飲酒の前後に飲む、あるいは健康維持のために飲むなど目的にあわせて利用するのがよいでしょう。


●秋ウコン(ウッチン)

秋ウコン(ウッチン)』は、ショウガ科クルクマ属の中でもクルクミンを一番多く含む多年草で、学名はクルクマ・ロンガ。 春に開花するクルクマ・アロマティカを「春ウコン」というのに対し、秋に開花することから「秋ウコン」と名付けられました。 春ウコンは鮮やかな黄色で辛味と苦味ありますが、秋ウコンはダイダイ色で苦味がありません。 粉末にして比べてみると、秋ウコンはまさにカレー粉の色で濃い橙色っぽく、春ウコンはそれより鮮やかな黄色をしています。 色素成分でもあるクルクミン含有率が高いので衣類の染料として古くから用いられ、また食料の着色剤としても使われています。 代表的なものとして、カレー粉を黄色く見せている成分(=ターメリック)には秋ウコンが使われていますし、 タクアンに色付けされる黄色も秋ウコンで着色されています。 春ウコンは鮮やかな黄色で辛味と苦味ありますが、秋ウコンはダイダイ色で苦味がありません。

秋ウコンは春ウコンの約10倍のクルクミン含有量があります。 秋ウコンの効能は様々ですが、肝臓の問題(肝機能強化、脂肪肝、肝炎、肝硬変)に効果を発揮し、 便に水分を与える効能が便秘改善や痔疾の改善に効果を発揮し、肝臓機能回復、高血圧、コレステロール低下作用などを助けます。 秋ウコンの胆汁酸の分泌の効能は昔から知られており、消化を助けるものとして親しまれてきました。 不規則な食生活やよくお酒を飲まれる方、体力の衰えが気になる方、コレステローが高めの方にお勧めです。


●紫ウコン(ガジュツ)

消化器系・胃腸障害等に大きな効果

「strong>紫ウコン(ガジュツ)』は、熱帯アジアを原産地とするショウガ科クルクマ属の多年草植物で、 春に芽を出し、夏になると穂状の淡黄色の花(花穂)を咲かせます。 原産地はインドのヒマラヤ方面といわれ、ベトナム、タイ、ビルマ、中国南部、インドネシア、バングラデシュなどで栽培されています。 日本には江戸時代に渡来し、沖縄をはじめ屋久島や五島列島、奄美大島などで自生および栽培されています。 紫ウコン(ガジュツ)は、秋ウコンや春ウコンよりも苦く、食用にすることはできませんが、「良薬は口に苦し」のとおり、 この苦味にこそ紫ウコン(ガジュツ)の効能が濃縮されています。 紫ウコンに含まれる「シネオール」は、体内の余分なコレステロールを、腸から体外に排出してくれるといわれています。

紫ウコンという名前は赤紫色の花を咲かせる事と、葉に紫色のスジがあることに由来するとも、 根茎の切り口が紫色をしていることからとも言われ、古来より薬用として使用されてきました。 薬用となるのは紫ウコンの根茎の部分ですが、一説によると、明和年間に空海が修業先の中国から日本に持ち帰ったとされています。 空海に限らず、当時の僧侶は加持祈祷によって病人を治す、いわば「裸足の医者」の役割もかねていました。 空海はおそらく、紫ウコンの優れた薬効を見いだして、治療に活用していたのでしょう。 以来「弘法大師の石芋」という名前で、民間に広く知れわたるようになったといわれています。 また、春ウコンと一緒に摂取することで、その効果を引き立てる役割を果たします。

紫ウコン(ガジュツ)は、クルクミンを含まないのが特徴です。そのかわり春ウコンと一緒に摂取することで、その効果を引き立てる役割を果たします。 根茎の切り口が紫色をしていることから紫ウコンと呼ばれ、シネオール・カンファー・アズレンなどの製油成分を含有し、 苦味成分に胃液分泌を促進して、消化力を助けます。

◆含有成分

紫ウコン(ガジュツ)の成分は、精油成分が1~1.5%を占めています。その内訳は、シネオール(9.6%)、 d-カンフェン(3.5%)、d-カンファー(4.2%)、セスキテルペン(10%)など。 他に、クルクメン、クルクモールも含まれています。 紫ウコン(ガジュツ)は、春ウコン・秋ウコンなどの他のウコンと異なりクルクミンをほとんど含まないのが特徴で、 そのかわり、他のウコンにはないシネオール・カンファー・アズレンなどの数多くの精油成分を含み、 苦味成分が胃液分泌を促進して、消化力を助けます。


◆効能

紫ウコン(ガジュツ)の効能は実に多岐にわたります。 腹痛・下痢・消化不良・胃もたれなどの消化器系・胃腸障害等に大きな効果が有るといわれ、 特に、胃腸病等に有効な生薬として用いられています。 他にも慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・腹部膨満感・胃部不快感・胸焼け・吐き気・冷え性・肩こり・ 便秘・歯周病・高血圧・肝臓病・腎臓病・喘息・アレルギー性鼻炎・冷え性・不眠症・鎮痛・ 切り傷・火傷・・・などと、あらゆる事に利用されていたと伝えられられています。 また、最近では、ガジュツの成分「アズレン」が、脂肪燃焼を妨げる原因となる腸に溜まった老廃物や宿便を どんどん体外に排出させ、「シネオール」が、体内の余分なコレステロールを、腸から体外に排出してくれるとして、 ダイエット作用で注目されています。