セサミン

セサミンとは、ゴマに含まれているゴマリグナンという成分を形成する物質で、 ゴマ全体では約0.5%程度しか含まれていない微量成分ですが、ゴマ特有の代表的成分です。 ゴマ油が比較的酸化しにくいのは、セサミンを含むゴマリグナンのおかげと考えられています。 セサミンには、おもに体の酸化防止に役立つ ビタミンEが豊富に含まれています。 セサミンは、抗酸化作用が強く、女性の美肌・アンチエイジング対策としても最適です。 また、肝臓の働きを活性化して、貧血予防対策にも効能を発揮すると言われています。


■セサミンとは?

セサミンは、ゴマの種子に豊富に存在し、ゴマリグナン類と呼ばれる成分の1つです。 抗酸化作用、高血圧改善作用、コレステロール低下作用、免疫調節作用、アルコール性肝障害抑制作用、抗癌作用といった 多様な作用が報告されています。

●期待される効能

高血圧改善作用、コレステロール低下作用、脂質代謝改善作用、免疫調整作用。 アルコール性肝障害抑制作用。抗酸化作用。抗酸化作用。

作用メカニズム

ゴマ種子に含まれるリグナン(植物の成分でフェノール類と炭素などを有する化合物)類は、脂溶性のセサミンとセサモリン、 水溶性のセサミノール配糖体が主です。その他、セサモリノールやピノレジノールなども存在します。 特に、セサミンとセサモリンが豊富であり、ゴマ種子中に0.3~0.5%程度存在します。 基礎研究では、高血圧改善、脂質代謝改善、抗酸化作用、抗炎症作用、アルコール性肝障害抑制作用、抗癌作用等が示されています。 また、セサミンによる α-リノレン酸から DHA(ドコサヘキサエン酸) への転換促進作用、肝臓でのアルコール代謝に関与する酵素発現への影響といった作用も知られています。

●科学的根拠

予備的なヒト臨床研究では、セサミンによるコレステロール合成阻害及び吸収抑制を介したコレステロール低下作用、 軽症高血圧患者における血圧低下作用などが報告されています。 具体的には、高コレステロール血症患者に1日当たりセサミン32.4mgを4週間、続いて64.8mgを4週間、 合計8週間投与した結果、総コレステロールおよびLDL(悪玉)コレステロールが低下したという研究があります。 また、軽症高血圧患者25名を対象に、1日当たり60mgのセサミンを4週間投与した二重盲検試験では、 セサミン投与によって収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)がそれぞれ3.5mmHg、1.9mmHg低下しました。 この血圧の低下幅は大きくはありませんが、生活習慣病のリスク低下には十分とされています。
その他、100mgのセサミンを7日間投与した研究において、アルコール代謝促進作用を示唆する研究も報告されています。

●摂取方法

一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用します。

●注意事項

通常の食材に存在する成分であり、安全性は高いと考えられます。 現時点では、適応となる病態に対して、適切な品質の製品を利用する場合、特に問題となる有害事象は報告されていません。 医薬品や他のサプリメントとの相互作用も知られていません。