糖尿病の合併症

高血糖と動脈硬化

糖尿病は、慢性的に血糖値が高い状態が続く病気です。 血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことです。 ブドウ糖は全身に運ばれてエネルギーになりますが、細胞に十分に取り込まれず血液中に異常に増えた状態が糖尿病です。 血液中にブドウ糖が異常に増えた状態が続くと、全身の血管壁が傷つけられます。 その結果、高血糖が進行すると、全身の血管が障害されることでさまざまな重大な合併症が起こります。 糖尿病で真に恐ろしいのは合併症なのです。 主な合併症には、細い血管が障害されて起こる 糖尿病網膜症糖尿病腎症糖尿病神経障害があります。 太い血管も障害されて 動脈硬化が進むため、 脳梗塞心筋梗塞閉塞性動脈硬化症なども起こりやすくなります。 動脈硬化は、糖尿病の合併症の中でも比較的早くから起こります。 そのため、糖尿病のある人が心筋梗塞や 脳卒中を起こすリスクは、そうでない人に比べて2~3倍高いといわれています。 動脈硬化の危険因子には、高血糖以外にも、 「高血圧」「脂質異常症」などがありますが、 近年、治療薬の進歩によって、高血圧や脂質異常症は比較的コントロールしやすくなりました。 しかし、高血糖はまだ治療の難しいケースが多く、動脈硬化を進行させる大きな要因となっています。

合併症は生活に大きな支障を与え、生命に関わることにもなります。 合併症を防ぐためには、まず血糖を適正な状態に保ち、早期から積極的に血糖値を下げることが必要です。 糖尿病の合併症は足先の壊疽や目の網膜症にまず出現することが多いようです。 糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても油断せずに治療を続けて、合併症を抑えていくことが大切です。 日常的に血糖値をチェックし定期的な検査を行って、壊疽や網膜症を未然に回避しましょう。 そのためにも、日々の血糖管理と定期的な検査が重要です。


■自覚症状がなくても進んでいる可能性がある

日本の糖尿病の患者数は約1000万人で、予備軍を含めると4000万人を超すとみられています。 特に地方では、車を使うことが増えて以前ほど歩かなくなったため、糖尿病を起こす人が都市部以上に増えているといわれています。 これは、日本だけに限らず世界的な傾向です。 最近は、糖尿病の治療に前向きに取り組む人も増えていますが、今なお糖尿病のある人の約3割が、十分な治療を受けていないのが現状です。 人数にすると、300万人以上になります。

糖尿病は、長い間自覚症状がほとんどありません。そのため、放置してしまう人が多いのです。 糖尿病の発病に気付かなかったり、気付いても治療せずに、高血糖の状態が数ヶ月、あるいは数年続くと、 血管や神経が障害され、全身のさまざまな部位に異変が現れます。それが「合併症」です。 糖尿病は、普段は血糖が高くても、ある程度進行しないと自覚症状が出ないため、 放置した結果として合併症を進行させてしまうことが少なくありません。 糖尿病は徐々に進行していき、合併症の症状が現れてくるころには相当に悪化しています。 しかし、いったん合併症が出現すると、日常生活に差し支える場合が出てきます。 なかには仕事ができなくなったり、辞めざるを得なくなる人もいます。

合併症では、太い血管で 「動脈硬化」が進むと、 「脳卒中」「心筋梗塞」を発症しやすくなり、 細い血管が障害されると、「網膜症」「腎症」「神経障害」が起こります (網膜症、腎症、神経障害を「三大合併症」と呼んでいます)。 日本では従来、細い血管に起こる合併症が主に注目されていました。 しかし、最近では、生活習慣の変化などで、糖尿病に合併した脳卒中や心筋梗塞の増加が問題になっています。 糖尿病の合併症は、血糖をきちんとコントロールすることで、その発症や進行を防ぐことができます。 しかし、合併症は早期の段階では自覚症状がないので、気付いたときにはかなり悪化していることも少なくありません。 そのため、合併症の進行の特徴を知っておくことが大切です。 平成14年の糖尿病実態調査によると、糖尿病性網膜症で治療を受けている人は13.1%、 糖尿病性腎症治療を受けている人は15.2%、足壊疽になった人は1.6%、糖尿病性神経障害の人は15.6%でした。 さらに心臓病は15.8%、脳卒中既往が7.9%なので、非常に多くの人が糖尿病の合併症を持っています。

三大合併症の早期発見・対策のために


■糖尿病の合併症の種類

糖尿病の合併症には、次のようなものがあります。

●太い血管に起こる合併症

高血糖があると、血管の内側の「血管内皮」が障害され、コレステロールを多く含む 「LDL」が血管壁に入り込むことで、 血管壁の弾力が低下したり、内腔が狭くなって、動脈硬化が起こります。 動脈硬化とは、血液中に増えたコレステロールが血管壁に溜まってこぶ状に膨らみ、血流が悪くなる状態です。 糖尿病で血液中のブドウ糖が増えると、コレステロールを運ぶ「LDL」が酸化したり、 ブドウ糖と結び付いたりします。 すると、血管壁にコレステロールが溜まりやすくなり、動脈硬化が進行していきます。 動脈硬化が進むと、血管壁にできたこぶ状の膨らみが破れ、血液の塊である「血栓」ができて血管が詰まります。 脳や脳の近くの血管で起こると、「脳梗塞」を発症します。 心臓を動かす冠動脈で起これば、「狭心症」「心筋梗塞」を発症します。 糖尿病がある場合は、ない場合に比べて脳梗塞は2倍、心筋梗塞や狭心症は2~4倍起こりやすくなると考えられています。 一方、「閉塞性動脈硬化症」は、動脈硬化が足などの血管に起こる病気です。 歩くとふくらはぎが痛んで歩けなくなり、休むと再び歩けるようになりますが、ひどくなると、歩行困難になる場合もあります。 閉塞性動脈硬化症に神経障害が加わると、足の切断につながることがあるので注意が必要です。

「高血圧」「脂質異常症」も、動脈硬化と密接な関わりがあります。 糖尿病の患者さんは、高血圧や脂質異常症を伴っていることが多く、これは、血糖・血圧・血中脂質の異常が 「内臓脂肪型肥満」によって起こりやすいことが関係しています。 内臓脂肪型肥満があり、血糖・血圧・血中脂質の異常を2つ以上併せ持つ状態を 「メタボリックシンドローム」といい、動脈硬化を早く進めることがわかっています。 血糖コントロールに加えて、これらの要因を改善することも、発症リスクを減らすためには必要です。


●細い血管に起こる合併症

目や腎臓、足などに障害が起こる

細い血管に起こる合併症には糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害があり、糖尿病の「三大合併症」と呼ばれています。

◆糖尿病腎症

腎臓の中には糸球体という毛細血管の塊があり、そこで血液が濾過され、体内の老廃物が尿の中に排泄されます。 その糸球体が、高血糖によって障害されて起こるのが糖尿病腎症です。 糖尿病腎症が起こると、体内の老廃物の排泄や塩分・水分の調節が十分にできなくなったり、 本来、尿中には出てこないたんぱくが漏れ出てきたりします。 しかし、早期には自覚症状がほとんどなく、かなり進行してから、だるさ、むくみ、吐き気、食欲不振などが現れます。 さらに腎臓の機能が低下すると、透析療法が必要になる場合もあります。 また、腎臓の血管が傷つけられ、腎臓の働きを悪化させ、 尿毒症(終末腎疾患)を引き起こします。 糖尿病腎症を早く見つけるには、尿中アルブミン検査が有効です。 アルブミンはたんぱくの一種で、糖尿病腎症のごく早期から尿中に漏れ出てくるため、これを調べることで早期に発見できます。 担当医と相談して、定期的に尿中アルブミン検査を受けてください。

【関連項目】:『糖尿病腎症』

◆糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、眼球の最も奥にある網膜と呼ばれる部分に張り巡らされた細い血管が、高血糖によって障害されることで起こります。 進行すると網膜の血管が詰まり、その部分をバイパスするために新生血管ができます。 新生血管はもろいため、簡単に出血し、それが網膜に異常を引き起こします。 その結果、視力が著しく低下したり、失明に繋がることもあります。 多くの場合、早期には自覚症状がなく、症状が現れた時には、ある程度進行していると考えられます。 早期発見のためには、定期的に眼底検査を受けましょう。

【関連項目】:『糖尿病網膜症』

◆糖尿病神経障害

糖尿病神経障害は、最も頻度の高い合併症で、早期から現れます。 最初に現れる症状が、足の指や足の裏の痺れ、足先の痛み・感覚の麻痺などで、感覚を伝える末梢神経が障害されることによって起こります。 さらに、内臓の働きを調整する自律神経が障害されると、胃のもたれ、便秘、下痢、たちくらみなどが現れることがあります。 また、発汗異常などを起こします。

【関連項目】:『糖尿病神経障害』


●その他の合併症

このほか、高血糖が続くと神経細胞にもソルビトールという糖が溜まるため、神経を麻痺させ、手足の痺れを起こします。 また、抹消の血液の循環が悪くなることから手足の壊疽を起こします。 壊疽を起こして足指の切断になったり、下腿切除になると生活の質が大幅に落ち、歩くこともままならなくなります。 神経障害と循環障害が相まってインポテンツの症状が出ることもあります。 また、高血糖が続くと免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなります。 糖尿病患者は歯周炎などにもなりやすく、 肺炎等にも抵抗力が弱いので、それらの感染症が多くの死因となります。 さらに、目の 「白内障」「緑内障」 「高血圧」 「高脂血症」 「胆石症」、感染症、皮膚病、関節症などもあります。 糖尿病に肥満、高血圧症、高脂血症が重なった状態は「死の四重奏」と呼ばれ、 「心筋梗塞」などの危険が高まります。


■動脈硬化

●動脈硬化を起こす仕組み

高血糖状態になると、なぜ動脈硬化が進むのでしょうか。 血液中のブドウ糖(血糖)が多くなると、血管の細胞から 活性酸素が多く産生されるようになります。 活性酸素が増えすぎると、血管の内壁を傷つけます。 血管壁が傷つくと、そこを修復するために血球成分などが集まり、動脈硬化の原因となります。 また、血管壁の傷からは「悪玉コレステロール」と呼ばれる「LDLコレステロール」を含む「LDL(低比重リポたんぱく)が、内部に入り込みます。 このLDLは、活性酸素によって酸化され”超悪玉”の「酸化LDL」になります。 酸化LDLが「貪食細胞(マクロファージ)」に取り込まれて血管壁に蓄積すると、「プラーク」が形成され、動脈硬化を招きます。

【関連項目】:『動脈硬化』


●動脈硬化の危険因子

動脈硬化には、高血糖や血液中のコレステロールなど、さまざまな要因が関わっています。 実は、これらの背景には、「内臓脂肪型肥満」が深く関わっているのです。 腹部の内臓の周りに脂肪がたまる内臓脂肪型肥満があると「インスリン抵抗性」が起こりやすくなります。 インスリン抵抗性があると、体はよりたくさんのインスリンを分泌して、血糖値を下げようとします。 この状態では、慢性的な血糖値の上昇は起こりにくいものの、食後の血糖値が高い 「隠れ糖尿病」を招きやすくなります。 さらに、過剰に分泌されたインスリンは、中性脂肪の代謝を妨げて脂肪を溜まりやすくしたり、 腎臓でのナトリウムの吸収に働きかけて血圧を上げるように作用したりします。 その結果、動脈硬化の危険因子が揃いやすくなって、動脈硬化を進行させます。 また、脂肪細胞からはさまざまな 生理活性物質が分泌されていますが、 脂肪が蓄積し過ぎると分泌のバランスが崩れ、血圧や脂質、血糖のコントロールを乱します。 さらに、インスリン抵抗性によっても生理活性物質の分泌のバランスが崩れます。 このように、内臓脂肪肥満があると、高血糖、高血圧、脂質異常を併せ持ちやすく、動脈硬化を起こす危険性が高くなります。 この場合、それぞれの程度が軽くても、お互いに作用しあって、動脈硬化を進行させるのです。

【関連項目】:『メタボリックシンドローム』

◆予備軍の段階から対策が必要

神経障害や腎症などの細い血管に起こる合併症は、糖尿病を発病した後からリスクが高くなります。 それに対して、太い血管に起こる合併症は、糖尿病予備軍のうちからリスクが高まることがわかっています。 動脈硬化の進行を抑えて心筋梗塞や脳卒中を防ぐためには糖尿病予備軍の段階から積極的に行う必要があります。、


●動脈硬化を防ぐには

動脈硬化の危険因子には、高血糖のほかに、「高血圧、脂質異常、肥満、喫煙」などがあります。 特に高血糖と高血圧が合併すると、動脈硬化の進行が加速するので注意が必要です。 動脈硬化を予防するためには、まずは内臓脂肪型肥満の解消に努めることが肝要です。 肥満を招く、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣は、糖尿病はもちろん、高血圧、脂質異常などの原因にもなるので、 こうした生活習慣、特に食習慣を改善して、危険因子を減らすことが大切です。

▼1日合計30分間の全身運動
全身運動を続けると、筋肉で糖が燃えやすくなり、血糖値が下がります。 また、血管が広がり、血圧も下がります。

▼脂質を控え、禁煙する
食事からの脂質の摂り過ぎは、動脈硬化を進める原因です。 また、喫煙は血管を収縮させて動脈硬化を促進します。

▼食後血糖値の上昇を抑える
健康な人でも食後血糖値は上がりますが、食後血糖値の上昇幅が小さいと、血管にかかる負担が軽くなります。 そのためには、食事の始めに食物繊維の多い食品を摂りましょう。 食物繊維は消化されにくいため、食べ物の消化・吸収を緩やかにします。 また、食べる量の多い主食には、精製度が低くて消化・吸収の緩やかな 「玄米」などがお勧めです。 甘いものは血糖値を急に上げやすいので控えたいところですが、 どうしても食べたい場合は、摂り過ぎにならない程度の量を食後に摂りましょう。 食後ならすでに胃の中に他の食べ物が入っているので、消化吸収が比較的緩やかになります。

すでに動脈硬化が進んでいる場合も、生活習慣に注意して血糖をコントロールすることが、心筋梗塞や脳卒中を防ぐことになります。 また、ある程度動脈硬化が進行してしまった場合は、生活習慣の改善と並行して、薬物療法が行われます。 動脈硬化は進行すると改善するのが難しくなるため、糖尿病予備軍の段階から血糖、血圧、血中脂質を適正に管理して、悪化させないように注意することが大切です。

【関連項目】:『動脈硬化』


■糖尿病の合併症の予防

●糖尿病の合併症の予防①

糖尿病を放っておくと、血管が障害されることで重大な合併症が起こります。 糖尿病で真に恐ろしいのは合併症なのです。 合併症は生活に大きな支障を与え、生命に関わることにもなります。 合併症を防ぐためには、まず血糖を適正な状態に保ち、早期から積極的に血糖値を下げることが必要です。 糖尿病の合併症は足先の壊疽や目の網膜症にまず出現することが多いようです。 日常的に血糖値をチェックし、壊疽や網膜症を未然に回避しましょう。


●糖尿病の合併症の予防②

糖尿病は、ある程度病状が進むと、だるい、疲れやすい、のどが渇く、尿が多くなる、体重が減る、といった自覚症状が現れます。 しかし、こうした状態になる前に発見し、対策を施すことが大切で、このような合併症の発病を予防するためにも、血糖のコントロールが必要です。 血糖をきちんと管理すれば進行を防ぐことができます。 コントロールの指標となるのが、過去1~2ヵ月間の血糖の状態を示す「HbA1c」で、6.9%未満を目標に治療に取り組みます。 従来日本では「JDS値」が用いられ、6.5%未満を目標としていましたが、 2012年4月から「NGSP値(国際標準値)」で表示するようになったため、6.9%未満が目標値となりました。 ただし、特定健診では、従来通りのJDS値を用いて表示しています。 2つの表示方法には約0.4%のずれが生じるため、NGSP値の場合は0.4%高く表示されますが、基準が緩くなったわけではありません。 HbA1cを6.9%未満に保てば、細小血管障害は抑えられると考えられています。 しかし、大血管障害を抑えるためには、さらにきめ細かく血糖を管理することが必要になります。


●三大合併症を見つける検査

三大合併症は、早期の段階では自覚症状がないため、糖尿病発症後、定期的に検査を受ける必要があります。 早期に対処するほど、進行を抑えたり、他の合併症の発症を予防できます。 神経障害は、「アキレス腱反応検査」「振動覚検査」などの簡単な検査で見つけることができます。 1年に1回は受けましょう。受診の際に、医師に足を診てもらうことも大切です。 網膜症には「眼底検査」が必要です。網膜症が発症していなくても1年に1回、単純網膜症は半年に1回、 増殖前網膜症以降は3ヶ月に1回受けましょう。 早期腎症期の「微量アルブミン尿」は、一般的な尿検査では検出できないため、「微量アルブミン尿検査」を受ける必要があります。 受ける目安は1年に1回です。 また、老廃物の一種である「クレアチニン」の血液中の濃度で、腎臓の濾過機能の状態がわかります。 動脈硬化は、医師の触診や聴診、「心電図検査」「頸動脈エコー」以外に、足首と上腕で測った血圧を比較したり、 心臓の拍動が血管の壁を伝わる速度を調べたりする場合もあります。


●合併症を抑えるには

食事の改善と適度な運動が治療の基本

細い血管の合併症は、多くの場合、糖尿病と診断されてから5年から15年で現れます。 糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症の順番で起こってくることが多いといわれていますが、かなり個人差があります。 また、糖尿病そのものが進行してから発見された場合は、合併症がすでに始まっていることがあります。 動脈硬化は糖尿病予備軍の段階から始まっています。糖尿病と診断されていなくても血糖値が正常範囲より高いと、動脈硬化が進行します。 特に、食事をした後の血糖値が正常範囲を超えて急激に上がる食後高血糖では、動脈硬化が進みやすいことが確認されています。 糖尿病で特に恐ろしいのは合併症です。逆に、合併症を抑えることができれば、糖尿病のある人も、健康な人と変わらない生活を送ることができるのです。 合併症を防ぐためには、糖尿病を治療して血糖値を十分下げることが大切です。

◆糖尿病の治療法

糖尿病は、肥満や運動不足などと深くかかわっています。糖尿病を改善するための基本となるのが、食事の改善と適度な運動です。 これらは糖尿病を治療するうえで最も重要なことです。食事の改善や適度な運動を続けていても、血糖値が下がらない場合は、 飲み薬やインスリンなどの注射薬が用いられます。 合併症がすでに起こっている場合は、糖尿病の治療と併せて、合併症に対する治療も受ける必要があります。