脊柱管狭窄症を『テニスボール指圧』で改善する①
テニスボール指圧が脊柱管狭窄症に効いた!しびれや痛みが取れ、駅まで走れる!
■テニスボール指圧①
以下は某内科医の体験談です。
●10mもまともに歩けなかった!!
内科医である私が「脊柱管狭窄症」との診断を受けたのは、 今から10年ほど前のことです。もともと、20代から慢性的な腰痛を抱えていて、年に1度は、いわゆる「ギックリ腰」を 発症していました。「椎間板ヘルニア」も患っています。 5年ほど前からは、痺れや痛みの症状が、さらに悪化しました。咳をすれば腰に響き、電車内では立っていることができません。 就寝時は、寝返りすら打てないほどです。脊柱管狭窄症の特徴的な症状として、長く歩くことができない 間欠性跛行というものがありますが、私の場合も、この症状が出ていました。10mもまともに歩けません。 歩くのがやっとで、荷物も持てず、普通のカバンではなく、キャリーバッグを引いて通勤していました。 鍼灸治療も試しましたが、その効果は一時的なもので、歩ける距離がせいぜい20mに伸びた程度です。 診察にも支障が出てきて、「このままでは医師として、やっていけないのではないか」と悩んでいました。
この間に、5人の整形外科医にかかりました。MRIを撮ったところ、私の場合、脊柱管が狭くなっている部分が、首で2ヶ所、 腰の近くで3ヶ所あるとわかりました。もちろん手術も考えました。実際、最初にかかった医師には、 脊柱管を広げる手術を勧められました。しかし、手術が成功しても、症状が残るケースもあることと、 他の4人の医師には手術を勧められなかったことから、踏み切れなかったのです。 結局、血行をよくする薬や痛み止めなどを飲んでは、その場をしのいでいました。
そんな私を見かねて、患者さんが『テニスボール指圧』を勧めてくれたのが、3年ほど前のことです。 わざわざテニスボールまで買ってプレゼントしてくれたので、藁をも掴む気持ちで試したのが最初でした。
◆「腰痛持ち」を忘れるほど調子いい
テニスボール指圧をしたところ、翌朝には「あれ?少し調子がいいかも」と感じました。 さらに1週間続けると、「先週よりも長く歩けている」と気付きました。そして、1ヵ月もすると、「明らかに症状が改善している。 これまでと全然違う!」と、実感できたのです。 テニスボール指圧をするに当たっては、坂井クリニックグループ代表・酒井慎太郎先生の著書を読みました。 坂井先生は、骨盤にある仙腸骨関節が重要だと述べておられましたが、私は筋肉をほぐすことが大事だと考えたので、 独自のやり方をすることにしました。私は、2つのテニスボールをしっかり固定するために、ガムテープでぐるぐる巻きにして、 ピーナッツ型にしたものを使っています。これを、まず腰に当てます。 私の方法は、当てる位置を背骨に沿って少しずつ上にずらしては押し、ずらしては押して、肩甲骨の辺りまで移動させていくものです。 指圧ポイントは、10ヶ所程度はあるでしょうか。テニスボールを当てている時間は、1ヶ所につき、長くても3分ほどです。 最初は痛いのですが、徐々に、「痛気持ちいい」感覚になってきます。 指圧を行うのは、就寝前の1日1回。余裕がある日は、朝晩の2回行いました。
こうして続けるうちに、1年ほどで痺れや痛みの症状が、驚くほど改善したのです。
長く歩き続けることができるようになり、急ぐ朝には、駅まで走れるほどにまでなりました。
当然、通勤時のキャリーバッグも不要です。薬を飲むこともなくなりました。
しかし、テニスボール指圧は、きちんと継続することが肝心なようです。
症状の改善に気をよくして、指圧を少々さぼりがちになっていた一昨年のこと。
サウジアラビアに行く機会があったのですが、何と向こうでギックリ腰になってしまったのです。
幸い、ピーナッツ型にしたテニスボールを、お守り代わりに持参していたので、2日という早さで復活できました。
最近では、調子がいいので、「腰痛持ち」であることを忘れるほどです。
今回、またしばらくテニスボール指圧をサボっていることに気付きましたが、これからも続けたいと思います。