食品で脊柱管狭窄症を改善する①

脊柱管の若返り栄養が続々見つかり、食品で脊柱管狭窄症を改善する方法が注目されています。


■椎骨や椎間板を強める栄養の補給も大切

50歳以上の人に急増している腰部脊柱管狭窄症を防ぎ治すためには、病医院の治療と、自宅でできる運動療法が基本になります。 また、それと共に脊柱管狭窄症を防ぎ治すためには、食生活の見直しも必要になります。 食生活を見直さないと、脊柱管狭窄症の発症も悪化も招いてしまうことになるのです。 なぜ、食生活の見直しが重要かを述べる前に、脊柱管狭窄症について知る必要があるでしょう。

そもそも、背骨は首・胸・腰と三部位に大別され、首の頸椎は7個の椎骨、胸の胸椎は12個の椎骨、 腰の腰椎は5個の椎骨で成り立っています。この合計24個の椎骨が、軟骨である椎間板を挟みつつ、縦に集まってできています。 椎骨は厳密に言うと、椎体と椎弓という二つの骨で構成されていて、真上から眺めるとその結合部に椎孔という孔が開いています。 背骨は、椎骨が24個もつながっているため、椎孔部分がトンネルのようになり、それが脊柱管というわけです。 この脊柱管には、椎骨と椎骨をつなぐ靭帯があり、神経・血管も通っていますが、椎骨や椎間板の変形、靭帯の肥厚などが原因で 脊柱管が狭くなり、中の神経や血管が圧迫されて痛みや痺れが生じます。これが脊柱管狭窄症です。


脊柱管狭窄症がこのような仕組みで起こったり悪化したりすることから、腰椎の椎骨や椎間板、靭帯、腰椎などを支える筋肉、 神経、血管を若々しくすることが重要になり、各部位の若さを保つ栄養素を補う必要が出てくるのです。 もしも、そうした各部位の栄養素が不足していると、椎骨や椎間板などが傷み、脊柱管狭窄症が発症・悪化しやすくなります。 そこで、この特集では椎骨や椎間板に多く含まれ脊柱管狭窄症を防ぎ治すために必要な栄養について述べていきましょう。 具体的には、椎骨の栄養である カルシウムビタミンD、 軟骨の栄養であるプロテオグリカン、靭帯の栄養であるエラスチン、筋肉の強化栄養である コエンザイムQ10、 神経の栄養であるビタミンB12、血管の栄養である 葉酸です。 詳しいことは後述します。