認知症・物忘れ対策に
『レモングラス』②
脳の血流が高まり記憶力アップ!!認知症の予防・改善に役立つレモングラスの香り
■前頭葉が活性化してやる気スイッチが入る
まずは、左にある3枚の画像をご覧ください。これは「NIRS」という特殊な計測器で、 脳機能を視覚化したものです。左下の画像は、レモングラスの香りを嗅いだときの、脳の血流量の変化を示しています。 白い部分は血液量が増加、黒い部分は変化がないことを表します。 これを見ると、おでこ側の脳、つまり前頭葉の血液量が増加していることが明確です。 前頭葉は、脳の司令塔とも呼ばれる重要な部位であり、思考や創造性、やる気、記憶、行動などを司っています。 認知症になると、記憶力の減退と共に、前頭葉の働きも低下していきます。 すると、やる気も落ちてきて、「計画を立てて実行する」といった行為が困難になるのです。 知識や情報はあっても判断ができないといった状況に陥ります。 しかし、レモングラスの香りを嗅いで前頭葉の血流が高まれば、当然、その働きの活性化につながり、やる気が戻り、 結果的に認知症の改善につながるのです。
では、なぜ、レモングラスの香りで、脳の血液量が増加するのでしょうか。 一つは、前ページでご説明した、臭いの情報リレーによる脳へのアプローチによるものと考えられます。 そして、もう一つは、レモングラスの交感神経に働きかける作用が、脳の血流を高めると予想されるのです。 レモングラスをはじめとした柑橘系の香りは、交感神経を刺激する作用があります。 交感神経とは、自分の意思とは無関係に働く自律神経の一つで、体を活発に動かす時に働く神経です。 交感神経が優位になることで、脳の血流がアップし、記憶力や集中力の強化につながると考えられるのです。
■初期の認知症の発見にもつながる
最近の研究で、興味深い事実がわかりました。鼻の奥にある、臭い分子をキャッチする嗅上皮という部位から、 神経細胞の変性が始まって脳に広がっていき、認知症を引き起こすというものです。 認知症は、臭いを識別する脳の部位が変性するため、ごく初期から嗅覚障害が現れます。 この研究を応用すれば、これまで見落とされてきた、初期の認知症の発見にもつながります。 また、神経細胞のほとんどは、一度損傷すると、再生されません。しかし、成人の神経細胞ではほぼ唯一、再生が可能なのが、 臭いの電気信号を発信する嗅覚細胞です。レモングラスの香りの刺激を頻繁に与えれば、嗅覚細胞の再生が活発になり、 認知症の予防にもつながる可能性が高いのです。
さて、レモングラスの香りを嗅ぐには、市販の精油を利用してもかまいません。 特にお勧めしたいのは「レモングラスの原液」です。 アロマセラピーで用いられる精油の抽出法として、最もポピュラーなのが水蒸気蒸留法です。 優れた抽出法ですが、高温の蒸気を用いるので、熱に弱い香りの成分が損なわれる場合があります。 また、植物の細胞に存在する、有効成分を含んだ水分(細胞水)も分離されてしまうので、自然に近い形の精油が抽出できません。 そこで、日本で開発されたのが「低温真空抽出法」です。 40℃前後の低温で抽出する方法で、熱に弱い精油成分を、自然に近い形で取り出すことができます。 また、有効な成分が含まれた細胞の水分も一緒に抽出できるため、100%原料由来の芳香成分が抽出できるのです。 精油の抽出率も水蒸気蒸留法の10倍以上と、非常に効率的です。 この低温真空抽出法を、国産の無農薬で育てたレモングラスに用いたのが「レモングラスの原液」です。
使い方は、とても簡単。霧を拡散させる機械のディフューザーに原液をそのまま入れて、スイッチを入れるだけです。 また、原液をスプレーのボトルに入れて、体の周囲に振りまくのもいいでしょう。 ディフューザーを用いる場合は、1日2時間が目安です。交感神経を刺激するので、午前中に利用するのが理想です。 レモングラスの香りによる認知症の予防・改善の研究は、始まったばかりですが、今後、素晴らしい成果がきたいできます。
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