物忘れ・ボケ防止によい食品「にんにく卵黄」

物忘れやボケの防止には、脳細胞の死滅を防ぐ2大栄養が補える『にんにく卵黄』が有効です。


■にんにく卵黄

にんにくと卵黄を煮詰めて作る

年を取ると、体の各部位の機能が衰えてきます。脳も例外ではなく、中高年になると、記憶力が低下したり 物忘れが多くなったりするものです。一般にボケと呼ばれる認知症も、高齢者に多く見られます。 物忘れやボケには、脳細胞の死滅が深く関係しています。脳細胞は、誰でも年を取るにつれて減っていくため、 ある程度年を重ねると物忘れが起こりやすくなります。 一方、何らかの原因により脳細胞が病的な速さで減ると、ボケが起こります。 物忘れやボケが心配な人にとって、こうした脳細胞の死滅を防ぎたいという願いは当然のものでしょう。 そんな人の強い味方になるのが、『にんにく卵黄』です。 にんにく卵黄とは、すりおろしたにんにくと卵の黄身を煮詰めて作る粒状の食べ物のことで、 江戸時代から親しまれている伝統食です。実は、にんにくと卵黄それぞれに、脳細胞の死滅を最小限に食い止める効果が認められています。


●にんにくの働き

脳細胞の代謝を促し、神経伝達物質を増やす

にんにくのにおい成分であるアリシンがビタミンB1と結合すると、「アリチアミン」という成分が生まれます。 アリチアミンは、ビタミンB1を効率的に体内に運ぶため、脳細胞の糖代謝を高めて脳の働きを活発にし、 脳細胞の死滅を防ぐと同時に、脳内の「アセチルコリン」という物質の分泌を促すよう働くことが知られています。 アセチルコリンとは、脳細胞が互いに情報を伝えあう際に、最も重要となる神経伝達物質で、記憶力の維持に 深く関係しています。脳内のアセチルコリンの量は年とともに減少し、その働きも低下することがわかっています。 実際に、アセチルコリンの分解を防ぐ薬剤を高齢者に投与してアセチルコリンの量を増やすと、 記憶力の高まることが確認されています。

幸い、にんにくにも卵黄にもビタミンB1が含まれているので、にんにく卵黄を摂れば、自然とアリチアミンが生成され、 アセチルコリンを増やせることが期待できます。 脳細胞の死滅を防ぐにんにくの働きは、1997年に行われた元東京大学大学院薬学系研究科助教授の西山信好博士の 実験で確認されています。実験では、遺伝的に脳の萎縮が起こる特殊なマウスに、にんにく抽出エキスを混ぜたエサを 10ヶ月間与えました。すると、本来なら減少するはずの脳の総重量が正常なマウスと同程度だったことがわかったのです。 さらに、マウスの記憶学習能力の低下も抑えられたことが確認されました。


●卵黄の働き

神経伝達物質の材料になるレシチン

卵黄に含まれる物忘れ・ボケ予防の成分は「レシチン」です。 レシチンはリン脂質の一種で、私たちの細胞の細胞膜に存在しています。 レシチンはそこで、栄養の吸収や老廃物の排出などを円滑に行う役目を担っています。 脳細胞においても同様で、脳内のレシチンが多ければ、脳細胞は活発に働き、細胞の死滅を抑えることができる と考えられています。さらにレシチンは、脳内のアセチルコリンを生成するための材料にもなります。 レシチンの主成分であるコリンが血液に運ばれて脳に入ると、アセチルコリンに変化することがわかっています。 ちなみに、アセチルコリンは体内で合成されることはなく、食品から摂る以外に体内に増やす方法はありません。

脳に対するレシチンの効果については、まだ、試験などではっきりと示されていません。 しかし、レシチンの主成分のコリンを体内で補うことで、いくつかの代謝の過程を経て、認知症の予防に効果を示す ということが、最近行われた研究で明らかにされています。 こうした研究結果から、卵黄に含まれるレシチンに物忘れ・ボケ予防の効果があることは、十分に期待できるでしょう。


以上のように、脳細胞の死滅を防ぐ二大栄養が同時に摂れるにんにく卵黄は、物忘れ・ボケの防止に 大きな効力を発揮してくれるはずです。


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