■発芽玄米に含まれる注目の成分「PEP阻害物質」
発芽玄米は病院食にも用いられている
発芽玄米には、「PEP阻害物質」という成分も含まれています。 私たちの脳内には、「PEP」という酵素が一定量あります。 そしてペプチド(アミノ酸の化合物)という成分の代謝を促して、脳の働きを正常に保つように作用しています。 ところが、このPEPが何らかの原因で脳内に異常に増えると、ペプチドの代謝が必要以上に進み、 脳の働きが乱れてアルツハイマー型認知症を引き起こす一因になると考えられているのです。 玄米が発芽するときには、PEPの暴走を防ぐ物質、「PEP阻害物質」が作られます。 そして、白米や玄米にはPEP阻害物質がほとんど含まれていないのに対し、 発芽玄米にはPEP阻害物質が豊富に含まれているのです。 実際、発芽玄米を主食に取り入れた高齢者対象の病院や施設では、アルツハイマー型認知症の症状の改善が見られた、 という報告もあります。