小食が眼病をよくする

加齢に伴う目の病気は生活習慣が原因です。 1日2食の小食生活、腹八分目を続ければ、緑内障や黄斑変性などの眼病は改善します。


■加齢で起こる眼病は、小食にすれば治る

白内障や緑内障、黄斑変性など加齢が原因で起こる眼病は、生活習慣を見直して小食にすれば、誰でも改善する、 という説があります。目の健康と小食の関係が結びつかない・・・・・と、首をかしげる人がいるかもしれません。 しかしこの2つは非常に深い関係にあります。例えば、小食に変えた70代の女性は白内障の進行が止まり、 50代の男性は糖尿病の合併症による眼底出血が治まりました。これらは決して珍しい例ではないのです。 ではまず、なぜ小食が眼病によいのかを理解してほしいと思います。その理由は、血液にあります。

血液には、酸素や栄養を送ったり毒素や老廃物を回収したりする役割があります。 ところが食生活が乱れて血液がドロドロになるとその働きが十分でなくなり、脳卒中や癌といった様々な病気を引き起こします。 血液は全身を巡っています。もちろん目にもです。血液がドロドロになり滞ることで目にも影響がおよび、 眼病として現れるのです。つまり、眼病を治すには、血液の浄化が最善なのです。


●栄養のバランスをとり、質の良い食品を選ぶ

血液の浄化には、玄米菜食を基本とした1日2食の小食が一番です。小食の効能は前ページで触れましたので、 ここでは小食にスムーズに移れる方法をご紹介しましょう。

1日3食からいきなり2食にするのは大変なので、3段階に分けて実践してみてください。 まずは、間食や夜食をやめます。それができたら食事の量を腹八分目に。慣れたら朝食を抜き、1日2食の小食生活を始めます。 朝は青汁を飲むことがお勧めなので次のページで詳しくお話しします。 少量といっても、やみくもに量を減らすだけでは逆効果です。栄養のバランスを考えながら、 次のような質の良い食品を選ぶことが大切です。

①主食は未精白の穀類にする
胚芽やぬかの付いた未精白の穀類を食べましょう。胚芽やぬかに含まれるビタミン類やぬかに含まれるビタミン類や鉄分、 食物繊維といった栄養素は、血液を浄化するために必要な栄養素だからです。

②副食は野菜、海藻、魚介類
目は体の中で最も栄養素を消費する器官です。各種のビタミンやミネラル類を、 野菜や海藻、魚介類からきちんと摂りましょう。 肉類は血液をドロドロにするので、たんぱく質の摂取は魚や豆類から。

③甘いものや脂っこいものを控える
血液をドロドロにする甘いものと脂っこいものは、目だけでなく、全身の健康を損なう最大の敵だと思ってください。 とはいえ、料理に甘みがないと寂しいもの。甘みを加えたいときは、炒めたタマネギや、塩麹や甘酒を料理にプラスしましょう。 練り製品や加工食品の中にも砂糖が潜んでいるので注意を。控えたい食品を下に記しましたので、活用してください。


▼【OK食品】毎日食べたい主食
玄米・発芽玄米、胚芽精米、雑穀類(五穀米など)、玄そば(からの付いたそばの実)、未精白パン、未精白の麺類など

▼【OK食品】毎日食べたい副食
有機野菜、海藻、豆類、魚介類(白身魚、小魚、いわし、さばなど)、濾過した水、薬草茶(柿の葉茶などノンカフェインで ビタミンCが豊富なお茶)など

▼【OK食品】できれば少量にしたい食
季節の果物、純粋はちみつ、油(シソ油、ごま油、亜麻仁油、オリーブオイル)など

▼【NG食品】控えたい食
白米、精白パン、精白麺類、肉類、ハム、ソーセージ、練り製品、揚げ物、白砂糖、化学調味料、コーヒー、 紅茶、ジュース、菓子類、水道水、酒など