眼病には小食生活と青汁

加齢に伴う目の病気は、生活習慣が原因。 1日2食の小食生活、腹八分目を続ければ、眼病は改善する。


■小食の勧め

小食生活で眼圧が下がり、水晶体の濁りが取れる

「腹八分に病なし」ということわざがあるように、健康と長寿の秘訣は小食にあります。 目の健康維持や眼病の予防・改善もしかり。小食生活によって眼圧が下がったり、白内障の水晶体の濁りが取れた人が たくさんいます。
ではなぜ、小食が眼病によいのでしょうか。白内障や緑内障、黄斑変性といった加齢に伴う眼病は、過食によって肥満になり、 血液中の脂肪が増えすぎる脂質異常症や、血糖値の高い状態が続く糖尿病などの「生活習慣病」 が引き金になっているためです。 言い換えると、眼病にかかるということは、常に血液がドロドロで血流の悪い状態が続いているということです。 眼病を治すためには、生活習慣を見直し、血液をサラサラにすることが大切になります。 中でも食生活は重要です。生活習慣については前ページで触れましたので、 ここでは食生活、特に小食と栄養のバランスについて説明したいと思います。

実は小食にすると、便秘が改善されます。血液をサラサラにするときに大敵となるのが便秘。 便秘が続くと、毒素を体外に排出できなくなり、血液がドロドロになってしまうからです。 便秘の原因はさまざまですが、現代人に多いのが食べ過ぎです。食べ過ぎをやめ、腹八分目にすることで排便が促されます。 空腹になると、腸の蠕動運動を促す「モチリン」という消化管ホルモンが出てきます。 ところが、食べ過ぎたり、間食をしたりして満腹の状態が続くと、モチリンが分泌されないため、腸が動かず、 便秘になってしまいます。空腹の時間を作るためには、食べ過ぎをやめ、腹八分目にすることが必要というわけです。

【関連項目】
『便秘症』
『血流改善・血行促進』
『高脂肪症(肥満症・メタボリックシンドローム)』
『高脂血症(脂質異常症)』
『高血糖症(糖尿病)』

●食後に走れるくらいの食事量を目安に

腹八分目の量は人それぞれなので、食事の後に走れるくらいの食事量や、登山をする前に食べる量を目安にしてください。 このように言うと、やみくもに量だけを減らす人がいますが、それではいけません。 栄養のバランスを考えないと、健康そのものを害してしまいます。 理想的な栄養バランスは、ご飯などの主食が50%、おかずとなる副食は、野菜が30%、魚などの動物性タンパク質が10%、 大豆などの植物性タンパク質が10%です。糖分や油分の多いもの、肉類は血液をドロドロにするので控えましょう。
栄養のバランスだけでなく、食事の質も大切。お勧めは玄米採食を基本とした食事です。 玄米には白米の4倍以上の食物繊維が含まれており、便秘を解消してくれます。