目の健康によい成分「ルテイン」

ルテイン』は、体内では目の網膜の中心部にある黄班に多く存在し、 紫外線により目に発生する活性酸素を中和したり、黄斑色素濃度を高めたり、 眼にフリーラジカルのダメージを引き起こす青色光を遮光する作用があり、 加齢黄斑変性の予防・白内障や疲れ目などの予防など、黄斑と網膜の健康を守る働きがあります。 そのため、ルテインが含まれる果物や野菜を多量に食べると加齢黄斑変性(AMD)や白内障の発病率が 非常に低くなることがわかっています。


■ルテインの働き

白内障を予防し、黄斑変性を予防・回復させる、目の栄養成分

『ルテイン』は、外界からの光を受けとめるレンズの働きをしている水晶体、その真後ろ、 網膜の中心部に位置する「黄斑部」に多く存在しています 黄斑部は、視覚機能にとってきわめて重要な役割を果たしています。 これら部分にはカロテノイドのうち、ルテイン・ゼアキサンチンしか存在していません。 ルテイン・ゼアキサンチンが、光による酸化ダメージ、例えば、紫外線や蛍光灯、パソコン、 テレビ等から放出される人口的な光により目に発生する「活性酸素」を中和し、 水晶体と黄斑部を守っているのです。目の水晶体は光が目に入る最初の入り口であり、ルテインはフィルターとなって 有害な紫外線を部分的に除去しています。

この黄斑が変性を起こすと正常な視力は失われ、視野の中心が暗くなったり、歪んで見えたりして 視力の低下を招くことなります。水晶体と黄斑部にルテイン・ゼアキサンチンが不足すると、 水晶体においては「白内障」、黄斑部においては「加齢黄斑変性症(AMD)」 といった眼疾患リスクにつながり、症状が進行すれば視力は完全に失われます。 ルテインはこれを予防する働きや、白内障や疲れ目などの予防作用があります。


■加齢黄斑変性(AMD)・白内障

黄斑は水晶体の真後ろ、網膜の中心部に位置します。おびただしい数の細胞で形成されるごく小さな部分で、 読書したり物体をはっきりと見るために必要な高解像度視力を生みだす助けとなります。 黄斑色素が網膜を守ると考えられ、眼の健康状態は黄斑色素濃度によって測られてきました。 また、黄斑色素濃度は眼球水晶体の透明度に関係しています。 加齢黄斑変性(AMD)は、 年齢とともに物が歪んで見え、最後には失明の可能性がある恐ろしい眼疾患です。 欧米では失明原因の上位にランクされ、日本でも近年急増しています。 喫煙・飲酒や毎日浴びる太陽光線は黄斑色素濃度を低下させます。 黄斑は光の大部分を受けるため、青色光によるダメージを受けやすくなっており、 青色光によるダメージは加齢黄斑変性(AMD)の一因となりえます。 加齢黄斑変性(AMD)や白内障 などの眼病は長期にわたって進行するため、予防が重要になります。 60~70歳代で加齢黄斑変性(AMD)と診断されるまでに、20年以上も病気を患っていた可能性があります。

白内障や加齢黄斑変性症(AMD)は、加齢にともなって現れる疾患とみなされてきましたが、 最近 では若い世代の間でも起こりうる疾患となってきています。 現代人の生活環境、すなわち、栄養の偏った食生活、光の曝露量の拡大、ストレスなどによって、 年齢を問わずに眼疾患リスクが高まってきていると言えるのです。


■ルテインの効果

ルテインには、健康な黄斑と網膜のための大切な要因である黄斑色素濃度を高める働きや 眼にフリーラジカルのダメージを引き起こす青色光を遮光する働きがあります。 そのため、ルテインが含まれる果物や野菜を多量に食べると加齢黄斑変性(AMD)や白内障の発病率が 非常に低くなることがわかっています。

1999年、アメリカのStuart Richer博士は、ルテインの高単位摂取により黄斑変性のある目の視力が 改善したことを報告しています。このことで初めて黄斑変性の症状が改善することを立証されました。 また、博士はルテイン投与開始から3ヶ月足らずで視力や変視症(物が歪んで見える) などが改善したことを報告しています。 さらにハーバード大学の研究者は、8万人の女性看護士と3万5千人の医療に従事している 男性が参加した6年間にわたる調査により、ルテインを多く摂取した女性看護士は、 摂取量の少なかった女性看護士と比較し、白内障の発病率が22%低く、男性では19%低かったと報告しています。 したがって、ルテインはある程度の年齢の人や普段からよく目を使う人は意識して摂取することが望ましいといえます。 ルテインは加齢と共に減少しますが、体内でこれを産生することはできないので、 外から補う必要があります。